東海・北陸

もう一つの隠れた槍 鎗ヶ先 寺本ルート~中瀬ルート

2018-06-28


鎗ヶ先は丁寧な案内に良く踏まれた快適な登山道。
伊吹山から吹き下ろす風がずっと火照った身体を冷ましてくれます。
見どころには欠けるものの、登りやすく良いお山でした。

概要

岐阜県揖斐郡揖斐川町春日河合にある965mの山、「鎗ヶ先やりがさき
麓から見上げると槍の穂先にも似た山容が確認できる。
登山者は少ないが案内が充実し登りやすい。

日程 2018年6月24日
ルート 寺本 ⇒ 寺本・中瀬合流点 ⇒ 鎗ヶ先 ⇒ 寺本・中瀬合流点 ⇒ 中瀬
アクセス Googleマップで「六社神社 」を確認する
三角点 鎗ヶ先 三等三角点 「鎗ケ先」

トレッキングレポート

駐車スペース


(12:50)
鎗ヶ先には駐車場はありません。
六社神社先の路肩に止めさせていただきました。


旧春日村の最奥部だけあってのどかな景色が広がっていました。
この先には貝月山へと続く長者の里があります。
登山口まで分かりにくいので詳しくレポートして行きます。


寺本登山口へは来た道を戻り、六社神社を通過。
一つ目の交差点を左へ戻ります。


すぐに現れるミラーT字路を左折。
下調べをせずに来たら難しそうですね・・・


(12:55)
消火栓のある三差路を再び左折。


金色の屋根を持つ閑窓寺。
正面が鎗ヶ先ですが山頂を外してしまいました・・・


閑窓寺奥の土手にユキノシタが咲いていました。
凛としてどこか気品を感じてしまう美しさ。


寺本登山口への最後の分岐。
左へと上がって行きましょう。


すぐに舗装路が終わります。
轍が残るのでここまで車で来る方も居るようです。

寺本登山口


(13:00)
寺本登山口は広く駐車スペースもあり・・・おすすめはしません。
鎗ヶ先登山はこの竹林から始まります。


少し変則的な登山道を青布が導いてくれます。
無理に踏跡を追わず、素直に従いましょう。


苔生す小さな堰堤上を歩いて対岸へ渡ります。
少し奥へ進むとより安全に渡渉できるポイントがありました。


衰えた身体に鞭打つかのように急登が始まります。
ロープは引っ掛けてあるだけなので使えません。


息を切らせながら黙々と登って行きます。
伊吹山地から吹き降ろす風が涼しく本当に助けられました。


尾根の先端に至れば、傾斜はぐっと落ち着きます。
息は弾むくけど、足を止めずに進めました。


気付けば、再び杉林に入りました。
知名度が低い荒れた藪山と思ってたけど、登りやすい良い登山道です。


こんな倒木も一つの目安になります。
迷うとは思わないけど、チェックポイントを知っておくのは大切。


尾根がぐぐっと痩せてきました。
吹き抜ける風が火照った身体を癒してくれます。


(13:30)
積まれた石垣は炭焼小屋跡。
木材を炭に加工して軽量化、背負って降りていたんですね。


自然の岩屋が現れました。
次の尾根に合流するまで少し傾斜がきつくなります・・・


(13:40)
初めて目にする分収造林契約者板。
登山口でなく登山道にあるのが不思議な感じ。


視線と肩を落とし足元だけを見るのは疲れる歩き方・・・
胸を張り、正面を見据えて歩きましょう。


(13:55)
猛毒のカエンタケ・・・と思いきやアカタケでした。
激しい下痢・嘔吐、出血症状を引き起こす毒きのこです。


地図からは読み取れないけど、一瞬下ります。


稜線へと続く最後の急登が始まり。
槍の穂先に似た山容・・・急登に納得。


やがて岩が点在する更なる急登へ変化。
手も使いたくなるほどの傾斜です。


弾んでいた息を再び切らせながら乗り越えていきます。
稜線が見えた・・・あそこまで行けば一息付ける!


(14:30)
稜線にたどり着くと落書きが目に留まりました。
「恋がめばえる山」共に急登を越えると絆が生まれるのかな?
男二人なので恋は芽生えませんでした。


ここから山頂までは緩やかな尾根道。
陽射しに輝く新緑と爽やかな風が歩みを速めてくれました。


刈り払われた木が見える・・・山頂だ!

鎗ヶ先 山頂


(14:40-15:00)
鎗ヶ先山頂は切り開かれた小広場。
座れそうな丸太や石がいくつかありました。


雨風に晒されてすすけてしまった山名板。
でも、あるだけで本当にありがたい。


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周囲を見渡すとヤマボウシが咲き乱れていました。
草花ばかりに目を向けて上には全く気付きませんでした・・・


続いてアジサイのような花が見つかりました。
ノリウツギ・・・かな?


稜線は駆け下りて、苦しめられた激下りは小走り。
体重100kgを誇るたっくんの体当たりで木が破壊・・・自然を大切にね?

寺本・中瀬分岐


(15:20)
尾根が分岐する寺本・中瀬分岐。
中瀬への登山道は案内が少なく、踏跡もやや不明瞭。
不慣れな方にはおすすめできません。


枝打ちされていない杉林はどこか禍々しい雰囲気。
子供が夕方歩くと怖くて泣いちゃうんじゃ・・・


大きく成長したアカタケがありました。
エノキ茸のような印象でしたが笠がしっかりして来ました。


(15:35)
P612への登り返しは緩く駆け抜けてしまいました。
そのまま真っすぐ抜けて行きましょう。


アカタケに続くきのこを発見・・・やっぱり分からない。


P612の下りが落ち着けば、傾斜はどんどん緩くなって行きます。
中瀬ルートは急登がなく登りやすいけど、踏跡は薄く案内は少ない。
やっぱりおすすめはできません・・・


(15:45)
堰堤が見えれば中瀬登山口はもうすぐ。


ピンクリボンに従い左へ向かうと旧登山口へと出てしまいます。
踏跡は怪しいけど、直進して林道を目指しましょう。


旧登山口は針金がぐるぐるに巻かれていたので迂回。

林道ゲート①


こちらのゲートはヒモを解くだけで開けられました。
ここで下山完了ですがもうちょっとだけ続きます。

近道


道なりに右に曲がって突き当たったところにある扉。
近道の入口です。フランス落としを上げて入りましょう。


登山道では見られなかったヒメレンゲのお花畑。
伊吹山の山頂でも見られます。



山道ですが登山道以上に良く踏まれています。
住民の生活道なんでしょうね。

林道ゲート②


山道を抜けたところで左折。
このゲートを抜ければ間もなく駐車地です。
お疲れさまでした!

まとめ

ぎふ百山の一角でありながら、後回しにし続けた鎗ヶ先。
登ってみると丁寧な案内に良く踏まれた快適な登山道。
伊吹山から吹き下ろす風がずっと火照った身体を冷ましてくれます。
見どころには欠けるものの、登りやすく良いお山でした。

知名度が低くても荒れていないのはどなたかのご尽力のおかげ・・・
この記事で鎗ヶ先に登山者を導き、恩返しとさせていただきます!
最後まで読んでくださってありがとうございます!

鎗ヶ先はいかがでしたか?

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