親類の登山デビューに選んだ冠山。
標高1,257mですが登山口は1,015m・・・累積標高差はわずか350m。
小さな山頂からは絶景が広がり、山頂直下の岩場も面白い・・・初心者におすすめです!
概要
岐阜県揖斐郡と福井県今立郡にまたがる1,257mの山、「冠山」
揖斐川および足羽川の源流となる山で冠山峠がその分水嶺。
鋭く尖った烏帽子形の山容がその名の由来なっています。
今回も冠山峠から登ってきました。
揖斐川町の道路情報について を確認しましょう。
日程 | 2016年8月21日 |
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ルート | 冠山峠 ⇒ 冠平 ⇒ 冠山 |
アクセス | Googleマップで「冠山峠 」を検索する! |
三角点 | 冠山 三等三角点 「冠山」 |
周辺情報 | 冠山峠駐車場 20台 |
いび川温泉 藤橋の湯 大人:510円 小人:310円 | |
徳山会館 冠山登山記念絵馬 500円 |
トレッキングレポート
(9:10)
「山に登ってみたい!」しな母としな弟の声に選んだのは冠山。
車で峠まで登れ、累積標高差は350mとお手軽な山です。
日本三百名山に選ばれており、高い人気を誇ります。
体力レベルは低く、慣れてなくても1時間ほどで登頂可能。
小さな山頂からの眺望は素晴らしく、登山の楽しさを教えてくれるお山です。
冠山へはいくつかの小ピークを越えて行きます。
「え!?あんなところ登るの?」
「登ってみたら大したことないですよ」
初々しい声に思わずニヤリ。
山を登っていれば珍しくもない崩れた階段ですが
初めての二人は「こんなのは階段じゃなーい!」とこぼしていました。
沢から水が流れ込む登山道に意気消沈するしな母にしなの激励。
「お山舐めとったろ?」「富士山行くんやろ?」
煽りに聞こえますが関西ではただの激励だそうです。
(10:25)
数回の立ち休憩を経て、冠平・冠山分岐。
疲労を隠せない二人を休ませるため、冠平へ向かいます。
「あそこで休憩取ります。がんばって!」
レジャーシートを敷き腰を下ろして携行食を補給。
心地良い風にはじめての展望、眼前に迫る雄大な冠山。
辛い登山はほぼ終わりここからが収穫タイム!
ガスはどんどん流れるものの雲は厚く青空は期待できなさそう・・・。
「ファミリー登山の記念撮影をしませんか?」の提案に逃げるしなと捕らえるしな母。
ぼかしがもったいないくらいの良い表情。
仲良く3人で写ればいいのにね!
(10:55)
そうこうしているうちにガスが晴れて鮮やかな青空へ!
しかしながら、しな母がここで脱落宣言。
ここはしなに任せ、しな弟を連れ山頂に向かいます。
山頂直下の岩場は足場が多く優しい岩場。
先行してルートを指示しながらゆっくり進んで行きます。
青空へと続くかのような岩場にテンションを上げたくなるも
後ろを振り返って我慢我慢・・・ここをスニーカーはちょっときつかったかな?
振り返ると登山者の団体が続々と登って来ていました。
追われるプレッシャーを背負わせたくなかったのでどんどん抜いてもらいます。
花はもう終わりと思いきや秋の高山植物が迎えてくれました。
小さな花が集うイワショウブ、気品のあるオヤマリンドウ。
金草岳から戻ったら腹時計がなるものの飴のみ・・・。 時間的にも余裕がないので泣く泣く諦めて帰りました。
岩場を登り切れば切れ落ちた絶壁・・・そして絶景。
吹き抜ける風と同時に広がる大展望に思わず声が出る!
冠山峠はさみ向いには開放的な稜線歩きが楽しめる金草岳。
金草岳・冠山縦走に挑むもガス欠…
(11:10)
冠山頂上はこの狭さ・・・大混雑です。
しかしながら、この狭さが眺望のアクセント。
三年振りに訪れた冠山は相変わらず素晴らしいお山でした。
ここまで車で2時間掛けて来たけれど、労力以上の価値は保障します。
しなとしな母が待つ冠平方面。
こちらに気づいて手を振ってくれるのが過去になくちょっと照れくさかったかな?
冠山峠に続く林道と右奥にあるのは金草岳。
もし余裕があれば金草岳も・・・と言う予定でしたが無茶でした。
揖斐の山々が連なる徳山湖方面。
色々登っているにも関わらず全く山座同定ができません。
次に来るときは1座でも同定できるようになっていたら良いな。
この後、冠平で20分ほど休憩を挟み下山しました。
(13:20)
冠山峠から登りは見えなかった冠山が姿を現していた。
「あの先まで2時間で行ってきたんだよ?」
「あんなに遠くまで・・・すごい」
帰路、徳山会館で冠山登山記念絵馬が購入できる。
営業時間は9-17時、余裕があれば是非立ち寄りましょう。
展望レストランはツンツンわさび定食がおすすめ!
「ガッつ~ん!とくる辛さ」に思わずのけぞりました。ダムカレーもあるよ!
藤橋城前、月見亭にあるあまご茶屋 もおすすめです。
今回で三回目となりますが相変わらず美味しい・・・オススメです!
初心者向けの最もポピュラーなお山として浮かぶのは金華山。
100座を超える山々を登って来た僕に頼むのだからそれではつまらない!
鎌ヶ岳の武平峠ルート、百々ヶ峰の松尾池ルート、錫杖ヶ岳の加太コース。
山の魅力が豊富なコースは他にもありますが、体力面を重視し冠山となりました。
北アルプスで言うなら乗鞍岳、近畿で言うなら伊吹山と同じく
車でかなりの高さまで登れるので初めての人も安心です。
この山行後、山の楽しさを知った二人は六甲山を登る計画を立てています。
決して行き届いた案内ではありませんがお山の魅力が伝えられたようで嬉しく思います。
最後まで読んでくださってありがとうございます!
参考になった書籍
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