東海・北陸 夜叉ヶ池

晩秋の夜叉ヶ池 枯葉敷の登山道から雨乞伝説の池へ

2019-01-20

夜叉ヶ池
紅葉を求めて晩秋の夜叉ヶ池を登ってきました。
残念ながら紅葉には遅かったものの、いつもとは違う夜叉ヶ池に会えました。
交通の便は悪いものの、初心者におすすめしたいお山です!

概要

福井県南条郡と岐阜揖斐郡の境界付近、1,099mにある「夜叉ヶ池」
夜叉ヶ池の由来、夜叉姫伝説は泉鏡花により戯曲され、映画にもなりました。
燃えるような紅葉を求め、再び登りに来ました。

夜叉ヶ池へ続く町道6014号線は落石・土砂崩れで通行止めとなるときがあります。
揖斐川町の道路情報について を確認しましょう。
日程 2018年11月11日
ルート 夜叉ヶ池登山口 ⇒ 幽玄の滝 ⇒ 夜叉壁 ⇒ 岩場 ⇒ 夜叉ヶ池
アクセス Googleマップで「夜叉ヶ池 駐車場 」を確認!
周辺情報 夜叉ヶ池登山口 駐車場 40台 無料

トレッキングレポート

夜叉ヶ池 夜叉龍神社
すれ違い困難な町道6014号線を抜ければ夜叉龍神社が出迎えてくれました。
ここに来てアスファルト敷の舗装路へ入ります。

夜叉ヶ池 登山口駐車場
町道からは想像もできない広い駐車場。
収容台数は40台、夜叉ヶ池の人気の高さが伺えます。

夜叉ヶ池 登山口
(13:20)
登山案内の左が登山口。
登山口だけど下りから始まります。

夜叉ヶ池 渡渉 しな
下り切ったところで渡渉。
この先、数え切れないほど渡渉を繰り返します。

夜叉ヶ池 登山道 しな
紅葉を期待してきたものの、少し遅かったようですね。
でも、枯葉敷きの登山道は美しい。

夜叉ヶ池 木橋
沈んでしまった木橋から軽くジャンプ。
このちょっとしたアクセントがしなを笑顔にします。

夜叉ヶ池 登山道 紅葉
諦めていた紅葉がちょっぴり残っていました。
燃えるような紅葉を期待して来たけど、微かに残る黄色でも十分!

夜叉ヶ池 滝橋
(13:35)
滝口に架けられた小さな木橋。絵になりますね。

夜叉ヶ池 登山道の流水
対岸の石段は水が滴り落ちていました。

夜叉ヶ池 石段ロープ場
濡れて滑りやすい石段にはロープ完備・・・助かります。

夜叉ヶ池 登山道 しな
渡渉のために再び下って行きます。

夜叉ヶ池 登山道
落ちる葉もあれば残る葉も・・・茶の世界じゃなくて良かった。

夜叉ヶ池 登山道
大きく左右に振られるつづら折りの登山道。
きつ過ぎない傾斜でゆっくりゆっくり高度を上げて行きます。

夜叉ヶ池 解説板
長いつづら折りを抜ければスギの解説板が現われました。
スギは知ってるけど「名前の由来がスグ(直)な木」とは知らなかった。

夜叉ヶ池 きのこ家族
しなが夢中になっていたきのこファミリー。
いつか収穫したいけど、やっぱり怖いよね・・・

夜叉ヶ池 登山道
最初の登りを過ぎれば緩やかな登山道。
分岐はなく迷う心配はありません。

夜叉ヶ池 しなカメラ
しなが一眼レフを買ってカメラ女子へ転身。
写真を取りながらゆっくりゆっくり登って行きます。

夜叉ヶ池 水場
登山道脇の水場。雨乞伝説の山だけあって水豊かです。

夜叉ヶ池 鞍部
目指す夜叉ヶ池は夜叉壁の奥・・・まだまだだ。

夜叉ヶ池 登山道 しな
「ほらもうすぐだよ!」「もう・・・すぐ?」
相変わらず二人の距離感はズレているようです・・・

夜叉ヶ池 倒木
登山道に土砂崩れが流れ込み、大きな倒木が道を阻みます。

夜叉ヶ池 倒木 しな
恐る恐る倒木の上を歩いてみるとしっかり安定。
上を歩いても大丈夫ですが、苔には気を付けましょう。

夜叉ヶ池 登山道
緩やかな登りが始まるけど、がんばれば走れそうな傾斜。
でも、しながそれを許してくれません。

夜叉ヶ池 登山道 ブナ
気付けばブナ林に入り込みました。
紅葉を求めて秋に来たけど、新緑の季節も楽しませてくれそうですね。

夜叉ヶ池 登山道 いち
しなのカメラが火を噴いた1枚。
スマホとの違いが一目瞭然です!

夜叉ヶ池 登山道
葉や草が消えるとぐぐっと寂しくなります。
秋どころか冬の訪れもそう遠くはありませんね。

夜叉ヶ池 登山道 岩 しな
足元の悪い岩を進む、危険個所。
切れ落ちているので焦らずゆっくり行きましょう。

夜叉ヶ池 登山道 いち
しなが手にしたカメラでこっそり隠し撮り。
構図の作り方が全然違っていて新鮮です。

夜叉ヶ池 倒木 しな
わずかな隙間を残す倒木。
しなは楽々、いちはギリギリでくぐり抜けました。

夜叉ヶ池 登山道
夜叉ヶ池直下に迫り、陽射しが失われます・・・寒い!

夜叉ヶ池 幽玄の滝 滝壺
(15:05)
夜叉姫が身を清めたとされる幽玄の滝。
美肌長寿が叶うとされています。

夜叉ヶ池 幽玄の滝 上部
幽玄の滝は高さはあるものの、水量は少なく飛沫は感じられません。

夜叉ヶ池 倒木 しな
もう何度目か分からない倒木を乗り越えて行きます。
もしかしたら夜叉ヶ池を守る最後の門番かもしれない。

夜叉ヶ池 夜叉壁
圧倒的な存在感を誇る夜叉壁。
写真では伝えられない大きさです。

夜叉ヶ池 P1252
夜叉壁越しに見えるのは三周ヶ岳ではなく、P1252。
三国岳と三周ヶ岳もそろそろ登りたいな。

夜叉ヶ池 登山道
登山道がぐっと狭くなります。
すれ違いには注意しましょう。

夜叉ヶ池 昇竜の滝
視線を落とせば昇竜の滝。

夜叉ヶ池 登山道 沢
小さな沢を跨げば、夜叉ヶ池登山のハイライト。
鞍部へ続く岩場が始まります。

夜叉ヶ池 岩場の始まり
(15:25)
これでもかとロープが張られた岩場スタート地点。
ロープがなくても登れるルート選びが大切です。

夜叉ヶ池 岩場 しな
インパクトのある岩場ですが足場はしっかり。
そこまで危険なところはありません。

夜叉ヶ池 岩場 しな
濡れて滑りやすい岩場は避け、階段状の土を歩きます。
ツルっと滑る岩場より、ぬかるむ土の方が安全です。

夜叉ヶ池 岩場 しな
足元が悪いときはスニーカーでは辛いかもしれません。
登りは良くても下りが怖い・・・

夜叉ヶ池 鞍部前 しな
「ほら!もうゴールだよ!」「もう?遠い・・・」
相変わらず、二人の距離感はズレたままです。

夜叉ヶ池 小さな沢
更に小さな沢を一跨ぎ!

夜叉ヶ池 岩場 しな
どこからでも登れそうな不思議な岩場。
ロープに従うより登りやすい足場を探しましょう。

夜叉ヶ池 鞍部 しな
(15:50)
やがて鞍部に到着・・・ゆっくり写真を撮りながら2時間半。
コースタイムを1時間ほど上回るスローペースです。

夜叉ヶ池
鞍部へ辿り着くと夜叉ヶ池が出迎えてくれました。
古来より雨乞いが行われた伝説の池です。

夜叉ヶ池 木道
鞍部を左に進めば、夜叉ヶ池へ下られます。
生物保護のため、木道が整備されています。外さず行きましょう。

夜叉ヶ池 ウッドデッキ
(15:55-16:15)
ウッドデッキで携行食を補給しつつ、休憩。
4年振りに訪れた夜叉ヶ池は誰もいませんでした・・・

夜叉ヶ池 夜叉龍神社奥宮
池の畔には夜叉龍神社奥宮跡。
雨乞いのため、龍となった夜叉姫が祀られています。

夜叉ヶ池 ヤシャゲンゴロウ解説板
夜叉ヶ池には固有種であるヤシャゲンゴロウが生息しています。
ここにしか生息せず、絶滅危惧種にも指定されています。

夜叉ヶ池 イモリ
夜叉ヶ池にはヤシャゲンゴロウの天敵、イモリが泳いでいました。
弱ると餌になるので絶妙なバランスで生態系が守られています。

夜叉ヶ池 夜叉丸
上から夜叉ヶ池を撮影すべく、夜叉丸に登ります。
痩せた岩尾根ですが、足元しっかりで不安はありません。

夜叉ヶ池 ライブカメラ
夜叉ヶ池のライブ画像を配信してくれるライブカメラ。
ライブ画像はLIVE!夜叉ヶ池 で確認できます。

夜叉ヶ池
ライブカメラ周辺から撮影した夜叉ヶ池。
夕陽に照らされ、いつもと違う表情の夜叉ヶ池が見られました。

夜叉ヶ池 夜叉丸 振り返り
更に登ってみると笹が高くなって夜叉ヶ池が見えません。
夜叉丸で笹薮がこの高さなら三国岳はもっと・・・

夜叉ヶ池 夜叉丸から三国岳
激藪に負けて登頂できなかった三国岳。
技術的にも体力的にも準備はできてる・・・そろそろ登らなきゃね。

夜叉ヶ池はとても登りやすい快適な登山道です。
迷うような分岐はなく、人気が高いので寂しくありません。
物足りない方は三周ヶ岳・三国岳へと足を伸ばしても良いでしょう。
飛騨・美濃紅葉三十三川に選定される紅葉の名所でもあります。
交通の便は悪いものの、初心者におすすめしたいお山でした!
最後まで読んでくださってありがとうございます!

夜叉ヶ池はいかがでしたか?

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