藤原岳 鈴鹿山脈

広がる雪原 藤原岳 表登山道~木和田尾

2015-02-15


前回は雷雨に無展望と散々な結果に終わった藤原岳。
季節を冬に変え、バリエーションルートで再挑戦!

概要

三重県いなべ市と滋賀県東近江市に境界にある1,140mの山「藤原岳」
積雪期の鈴鹿山脈では綿向山、御在所岳に次ぐ人気の山です。

(「藤原岳-いなべ市観光協会 」より)

三重県の山」掲載の表登山道(大貝戸道)から登り、木和田尾へ下りる周回ルートを歩いてきました。

日程 2015年2月11日
ルート 表登山道(大貝戸道) ⇒ 藤原岳 ⇒ 木和田尾
アクセス Googleマップで「藤原岳登山口休憩所 」を確認!
三角点 頭蛇ヶ平 二等三角点 「坂本村」
周辺情報 大貝戸登山口駐車場 20台

トレッキングレポート


表登山道の登山口には25台ほどの専用駐車場があります。
Googleマップでここまで来れてすごく便利!
8時半にはほぼ満車になっていました。


(8:50)
表登山口の神武神社。
「藤原さん、今日もよろしくお願いします。」
そうお辞儀をする登山者にならってペコリ。


ここ数日の雪に覚悟をしてきました・・・
登山道は地肌が見えていますね。雪は何合目からかな?


(9:25)
30分ほどで四合目へ。登山道が雪に覆われてきました。
緩やかな綿向山は大丈夫でしたが既にきつい!
開始1時間はきついものだと言い聞かせながら足を進めます。


五合目から看板が見当たらないまま30分ほど進むと
雪深い急登が始まります。これはもしや・・・?


(10:05)
聖宝寺道との合流地点、八合目に到着!
ここから冬道の直登となるのでアイゼンを装着。


九合目付近に来ると眺望が得られます。
鈴鹿山脈と養老山地に囲まれたいなべ市が一望!


足元に視線を落とすと雪庇を発見。
登っている時には全く気付くけませんでした。


九合目を越え、藤原山荘の新トイレ横を通過。
残念ながらまだ未完成ですがありがたいですね。


(11:05)
藤原岳山頂は目前ですが藤原山荘へ。
混雑する前に昼食にします。


(11:50)
食事休憩をたっぷり取って足も回復!
緩やかな下りは足が軽快に進みます。


下るだけ下ってこのピークを登り切れば山頂です。
登頂したわけでもないのにテンションもピーク!


その数十秒後にホワイトアウトへ突入!
幸いすぐに霧散しましたが変化の速さが尋常じゃない・・・。


(12:10)
藤原山荘から15分で山頂へ到着。
前回は真っ白で見られなかった展望がやっと!
一度は登った山だけど、来て良かった!


眺望を夢中に撮っているところを盗撮されました。
撮られたのに全く気が付かなかった・・・。


山頂付近は樹氷も確認できます。
綿向山と比べると小ぶりですが立派に樹氷です。


(12:35)
達成感と共に嬉々として駆け下り、藤原山荘裏から天狗岩へ。
広がる雪原に思わず1枚パチリ。


(12:50)
トレースを追いかけて天狗岩に向かったつもりがP1128。
ここから撮った藤原岳がトップ画となりました。


天狗岩へはトレースがしっかりついています。
雪はかなり深くなってきました。


(13:25)
天狗岩へ到着したものの岩はどこ?状態です。
看板の先は雪庇が怖くて行けません・・・。


藤原岳から遠くまで歩いてきました。
薄いながらにトレースが見つかったので木和田尾方面へ。


(13:30)
天狗岩から少し北へ降りると展望地がありました。
こちらは鈴鹿山脈の最高峰、御池岳。


頭蛇ヶ平までは大変でした。
スノーシュ一人分のトレースを軽アイゼンで追いかけるわけですから
一歩一歩が全て踏み抜き。お尻に力が入らなくなりました。


(14:30)
鉄塔の立つ頭蛇ヶ平はパノラマビュー!
こちらは烏帽子岳、三国岳方面。
ここまでに溜めたストレスが一気に解放されます。


この辺りは雪と氷が混じった不思議な雪面。
足が軽い!一歩が軽い!


木和田尾はペンキの案内が充実していて安心。
下りはアイゼンを外すタイミングが難しいですね。


(15:25)
こちらは坂本谷分岐ですが、坂本谷は登山道崩壊で通行禁止。
そのまま木和田尾を進みます。


(15:50)
主要登山道から少し離れて子向井山へ寄り道。
雪が消え薄い踏跡を追いますがなかなか不安でした。

踏跡が獣道に突入し、シューズを泥で汚しながら進みました。
この登山口の少しずれたところへ出てきました。
恐らく踏跡の主も迷い込んだのでしょうね。

ここから45分歩いて大貝戸パーキングへ戻りました。
さすがに17時を超えると車はありません。
日暮れ前に戻ってこれて本当に良かった!

二度目の藤原岳ですが、季節を変えるとこうも新鮮なんですね。
雷雨に無展望で残念な記憶を綺麗に塗り替えられました。
花の百名山でもあるので花の時期にルートを変えてまた来ようと思います。

最後まで読んでくださってありがとうございました!

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