烏帽子岳 鈴鹿山脈

隠れた名山 狗留尊山~烏帽子岳 長楽寺ルート

2021-01-25


狗留尊山はあまり知られていない静かなお山です。
真夏の低山で知らずにイワタバコの群生に出会えたのは幸運でした。
隠れた名山、狗留尊山を登ってみてくださいね!

狗留尊山ってどんなとこ?

岐阜県大垣市と三重県いなべ市にまたがる772mの山、「狗留尊山くるそんやま
鈴鹿山脈北部にあり、Googleマップに表示されない静かな山。
こんなに楽しい岐阜の山旅100コース美濃[上]掲載のルートを歩いて来ました。

登山ルート

主な登山ルート

狗留尊山ルートの山行情報

日程 2020年8月10日
ルート 長楽寺 ⇒ 狗留尊山 ⇒ 烏帽子岳
アクセス Googleマップで「長楽寺 」を確認する
三角点 烏帽子岳 三等三角点 烏帽子嶽
周辺情報 長楽寺 駐車場 5台 無料

軌跡データ/標高グラフ

山行レポート


(13:20)
狗留尊山登山の起点となる長楽寺。
空っぽの駐車場には5台ほど止められます。
真夏の午後から低山を登る人はいないか・・・


駐車場からそのまま登って行きましょう。


・・・の前に、長楽寺にご挨拶。
この山行が安全でありますように!


見上げると禍々しい大樹が広がっていました。
枝打ちされていない木はなぜか不安を感じちゃう。


少し進めば、大駐車場があります。
入口が未整備、芝生に見えて止められませんでした。


(13:25)
林道篠立線はコンクリ舗装。
この先は土砂崩れがあります。車の進入は控えましょう。


落石と土砂に侵されています。
車にはつらいけど、登山者には快適な登山道です。


岩の溝に溜まった枯葉が養分となり、新たな命を育む。
自然の循環が感じられる一コマ。


寛保2年、江戸時代に作られた江戸堤。
何でもない石垣だけど、そんな古くからあったんだ・・・


(13:40)
龍王さんの大杉すぐの石橋を渡れば、バリエーションルート分岐。


良く見るとロープが張られています。
距離が短くなるわけでもないのでおすすめしません。


イワタバコが斜面に大群生。
真夏の低山でこんなに美しい花に出会えて幸運でした。

湿った枯葉が敷き詰められる足元。
明らかにヤマビルゾーンだけど、イワタバコの誘惑には勝てません。
どうか血を吸われませんように・・・


土砂崩れにより林道が封鎖。
車はここから先に進めません。


狗留尊山の登山口に辿り着きました。
鉄塔巡視路 三岐幹線。ありがたく使わせていただきましょう。


枯葉や枯枝が散らばる登山道。
静かな山だけあって、不明瞭なところがあります。


登山道脇にある元観音堂跡。
積まれた石が石仏のようにも見えてきますね。


空が広がり支尾根の先端が見える。
登ってみれば、登山道はそんなに荒れていない。


落枝は多いだけで明瞭。
静かな山だと思ってたけど、意外と人気があるのかも?


写真では分かりにくいけど、しっかりとした登山道。
暑さで速く歩けないし、ゆっくり行きましょう。


木陰から見上げる木漏れ日。
気温は相変わらずだけど、樹木が優しく包み込んでくれます。


これはありがたい!木で登山道を教えてくれている。
と思ったら登山道から外れました・・・紛らわしい。


(14:05)
登山道に復帰するとやがて狗留尊山へ続く尾根。
ここからは緩やかに高度を上げて行きます。


更に一つ上の尾根に合流。
広く平坦なので一息付いても良いでしょう。


尾根はちょっぴり不明瞭なところも・・・
分岐はないので安心して進んでください。


手作りの温もりあふれる案内板にほっこり。
孤独な山行では人の温もりに癒されます。


アセビをかき分けて進むところも。
木々の成長で登山道が消されませんように・・・


人を恐れず逃げないトンボとの出会い。
山中で会うのは珍しい・・・良いことあるかも?


(14:25)
広く平坦なところへ出ました。
登り始めておよそ1時間、少し休んでも良い時間です。


登山道は窪み、落葉や落枝が敷かれています。
傾斜が少し出て来た。歩幅を小さく回転を上げて登ります。


セミの抜け殻も自然を感じさせてくれました。
ここで羽化したら長生きできるかな?


尾根の中央ではなく、やや左を進んで行きます。
踏跡が怪しく、木に巻かれたテープが心強い。


「くるそんあと少し」
あと少しと思うと「まだかまだか」と辛い・・・気にせず行きます。


(14:35)
長楽寺・立田小学校分岐。
分岐を過ぎれば、狗留尊山まで緩やかな尾根道が続きます。


山頂直下の緩やかな登り。
これくらいなら走れそうだ・・・平地でも走ってなかった。


山頂らしさを感じない狗留尊山、山頂広場。
反射板周辺が切り開かれ、眺望が楽しめる。


(14:45-50)
烏帽子岳登山で存在を知った狗留尊山。
数年が経ち、やっと登頂できました。お待たせ!


これから縦走する烏帽子岳。
左が最高点、右が三角点のある山頂。


焼尾山に続く尾根、奥には鈴鹿山脈最高峰の御池岳。
狗留尊山、烏帽子岳、三国岳、焼尾山の周回できないかな・・・


尾根越しにいなべ市街が見える。


ちょっぴり困った烏帽子岳への縦走路。
古い山名板が掛かった倒木から入って行きます。


背の低いシダが登山道を侵食。
少し見えにくいけど、踏跡はしっかり。


鉄塔巡視路分岐があります。烏帽子岳へはNo.9方面。
迷い込まないよう注意してください。


明瞭で緩やか。歩いて心地良い。


再び鉄塔巡視路分岐。変わらずNo.9方面。
烏帽子岳最高点がある県境稜線まではまっすぐ進みましょう。


森のトンネル。濃密な自然に包まれる。
開けた尾根に狭い登山道・・・最高の森林浴です。


森の隙間から目指す烏帽子岳がこんにちは。


一部、踏跡が薄くなっているので注意してください。
やはり静かな里山は侮れません。


(15:10)
No.10鉄塔分岐。狗留尊山から烏帽子岳へは分岐が連続。
GPSで現在位置を確認できなかったら不安になりそう・・・


今度はアセビが登山道を侵食。
ピンクテープがあるので安心して進めました。


烏帽子岳に取り着く前に山容を写真に収めたい。
運良く姿を見せてくれました!狗留尊山の山容撮ってない・・・


烏帽子岳に取り付くと鉄塔巡視路おなじみの黒階段。
段差が小さくて登りやすい階段です。


(15:20)
最高点直下にある鉄塔巡視路案内板。
ここまで来たら後少し、がんばって!


登山道の奥が明るくなれば県境稜線。
登り切れば最高点です。


(15:25)
烏帽子岳最高点に辿り着きました。
山頂までは数分・・・眺望がある山頂までがんばります。


山頂へ続く県境稜線はシロヤシオの森。
4月下旬から5月上旬は満開のシロヤシオが楽しめます。


(15:30)
長楽寺から125分、狗留尊山から40分、烏帽子岳に登頂。
そよそよと心地良い風が火照りを癒してくれます。


山頂からは養老山地と鈴鹿山脈に囲まれたいなべ市街。


登って来た尾根、右側のピークが狗留尊山。
歩いて来た道を振り返るのも大切な時間です。


狗留尊山、焼尾山の奥には鈴鹿山脈最高峰の御池岳。


(16:50)
下山後、足元を確認してみると・・・やられた!
心当たりはイワタバコ群生地。ヤマビル対策が必要でした。

狗留尊山はあまり知られていない静かなお山です。
真夏の低山で知らずにイワタバコの群生に出会えたのは幸運でした。
登山道は少し荒れているものの、テープがしっかり。

烏帽子岳から縦走されることも多いようです。
隠れた名山、狗留尊山。是非、その足で登ってみてくださいね!

最後まで読んでくださってありがとうございます!

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