鈴鹿山脈最高峰にも関わらず、随分遅くなってしまいました。
鞍掛峠の開通を待ち、御池岳を登って来ました!
概要
滋賀県東近江市にある標高1,247の山「御池岳」
鈴鹿山脈の最高峰であり、東近江市八景・花の百名山に選定されている。
山頂部はテーブルランドと呼ばれ、南北に長く平らな山容を持つ。
(「藤原岳-いなべ市観光協会 」より)
いなべ市公式登山ルートは4ルート
コグルミ谷ルート(コグルミ谷登山口 ⇒ カタクリ峠 ⇒ 丸山分岐 ⇒ 御池岳)
鞍掛峠ルート(鞍掛峠 ⇒ 鈴北岳 ⇒ 池ノ平 ⇒ 御池岳)
御池谷ルート(鞍掛橋 ⇒ ヒルノコバ ⇒ 鈴北岳 ⇒ 池ノ平 ⇒ 御池岳)
藤原岳縦走ルート(藤原岳 ⇒ 白瀬峠 ⇒ 丸山分岐 ⇒ 御池岳)
今回は「 三重県の山」掲載のコグルミ谷から登り鞍掛峠へ下るルートを歩きます。
日程 | 2016年4月10日 |
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ルート | コグルミ谷 ⇒ ボタンブチ ⇒ 御池岳 ⇒ 鈴北岳 ⇒ 鞍掛峠 |
アクセス | Googleマップで「鞍掛登山口 」を検索! |
三角点 | このルートに三角点はありません。 |
周辺情報 | 鞍掛トンネル東 駐車場 20台 |
トレッキングレポート
(9:40)
鞍掛峠駐車場、コグルミ谷駐車場は満車・・・。
無理かと諦めかけた時、こちらのスペースを発見!
何とか滑り込ませました。
県道306号をコグルミ谷登山口へ向かって降りて行くと
スミレ、ネコノメソウ、キケマンが出迎えてくれました。
コグルミ谷は春先花が多いらしく、幸先良いですね!
(9:50)
心配していた平成24年9月の通行止めは解除されていました。
鈴鹿山脈の最高峰、御池岳・・・行ってきます!
数分登って水のないコグルミ谷を横断。
ケルンに新たな石を積み、狭い登山道を進みます。
コグルミ谷斜面にミヤマカタバミのつぼみ。
天候のせいか花開き切らないままうなだれています。
花開いたところを見たかったな・・・
一輪だけ咲いていた可憐なカタクリ。
暗紫色の葉は初めて見ました。
(10:00)
枯葉に埋もれた丸太橋はジャンプ!
まず大丈夫だろうけど、踏抜きを警戒です。
コグルミ谷を左右へ横断し谷内から脱出。
丸太階段が始まります。
沢のせせらぎが疲れを癒してくれました。
水音ってどうしてこんなに落ち着くんでしょうね?
(10:10)
コグルミ谷・タテ谷分岐。
タテ谷は難路指定されているようです。
いつかタテ谷ルートも踏破しに来なきゃ!
名前が付いても良さそうな巨岩。
コグルミ谷に水が流れれば、岩肌を流れる見事な滝になるでしょう。
丸太で整えられているものの狭い道が続きます。
この細い登山道を歩くのが気持ち良かったり・・・。
ただでさえ薄い道が崩落によりなくなってしまいました。
崩落個所の上にもうっすら踏跡があるのでそのまま直進!
上へ迂回する道もありました。
谷内にロープが張られている・・・時期によっては水があるのかな?
(10:25)
コグルミ谷付近に咲く花案内。
今回会えたのはヤマエンゴサクにネコノメソウでした!
ロープの向こう側に一輪だけ咲いていたキクザキイチゲ。
群落も元気をくれるけど、一輪も大きな力をくれます。
国土地理院地図によるとこの尾根を行くようですが
登れるけど踏跡が薄い・・・
振り返ると赤布がはためく明瞭な登山道が!
渡ってすぐに渡り直すので気づくのが遅れました。
(10:35)
ジグザグと高度を上げ、五合目看板に一安心。
国土地理院地図の破線から離れるのは少し不安でした。
(10:45-55)
白瀬峠からのルートと合流するカタクリ峠。
携行食を補給して一息つきました。
カタクリ峠付近で咲く花案内。
ヒトリシズカに会いたかったなぁ・・・
快適な稜線歩き。
鈴鹿山脈の最高峰だけあって良く踏まれています。
(11:00)
コバイケイソウの群生する7合目。
大きく左に巻いて行きます。
登り切って再び降りるのを嫌い右へ進みましたが判断ミス。
ここは直進が正解でした。
カレンフェルトを覆う苔。
苔が乾燥しパサついているのが残念!
苔が留めた水を糧に咲くネノコメソウ。
なんだか嬉しくなっちゃいました。
(11:15)
踏跡を追って見つけたのは幻池。
御池岳の由来となるドリーネの一つです。
(11:16)
真ノ谷源流へ下ったところが御池岳・鈴北分岐。
ここを登り切れば御池岳はすぐのはず!
やっと最後の稜線が見えた!
登山道から外れますが踏跡を追いかけます!
(11:40)
まずは展望の良いボタンブチへ向かいます。
左がボタンブチ、右が天狗鼻。
天狗鼻からボタンブチ。
藤原岳、竜ヶ岳、釈迦ヶ岳、御在所岳と鈴鹿山脈の山々が一望できます!
東近江市により選定された鈴鹿10座の末席、天狗堂。 山頂部には雨風をしのぐに十分な巨岩が点在。 天狗の住まう山とされるの ...
(11:45-12:00)
ボタンブチでは10名以上のハイカーが眺望を楽しんでいました。
正面に天狗堂・サンヤリを眺めながら昼食を楽しみました。
天狗が一堂に会する鈴鹿富士 天狗堂
ボタンブチから天狗鼻。
こちらも急崖・・・ボタンブチが混雑している時はお勧めです。
(12:10)
ちょっぴり寂しい御池岳山頂。
展望の良いボタンブチに人が集中していたようです。
鈴北岳への登山道はまさかのロープ整備。
道迷いの心配はなくなりますがちょっぴり残念。
(12:20)
再び真ノ谷源流へ合流すると鈴北岳・コグルミ谷分岐。
左手の鈴北岳へ向かいます。
浅い谷状の登山道は走れる緩やかさ。
駆け抜けるには細いくらいが気持ち良い!
(12:25)
池ノ平にある真ノ池。
秋にはトリカブトやアケボノソウが楽しめるようですよ!
池ノ平を抜けると鈴北岳が姿を表しました。
山頂に立つ看板が確認できます。
山頂を振り返ると苔にカレンフェルトに草原。
御池岳がつまった景色が広がっていました。
鈴北岳東のピークから鞍掛峠へ続く県境尾根。
これから歩くと思うとワクワクする!
(12:40)
鈴北岳はパノラマビュー!
くるっと眺望を楽しみましょう。
隣の鈴ヶ岳から来る方々も。
こちらは滋賀県側から来るときに登ろう!
登りのストレスを発散するかのように駆け下りて行きます。
焼尾山に烏帽子岳、その後に控えるのは養老山地です。
こんなに気持ち良い稜線歩きは久しぶり!
(12:45)
初心者お断りのタテ谷分岐。
気になりますが今回はパス・・・。
こちらもロープ整備。道迷い対策としては完璧。
大自然に没頭している中、水を差されるような気分になります。
これだけ明瞭なのに・・・と思ったけど、冬山用なら納得!
(12:55)
下りだけど巻道分岐。
気持ち良い下りだし、そのまま駆け下りていきます!
(13:00)
恐らく巻道との合流地点。
駆け下りて5分ほどなのでどちらでも良さそう。
(13:10)
鈴北岳から30分ほどで鞍掛峠へ到着。
正面の急登は焼尾山・三国岳へと続きます。
鞍掛トンネル東登山口へは右に降りていきます。
細く崩れやすい登山道。
鞍掛峠で終わった気分でいたらまだまだ距離があります。
終盤を迎え、花達がねぎらってくれるようです。
こちらはミスミソウ。シキミ、カタクリ、タチツボスミレが確認できました。
(13:30)
鞍掛峠から20分で鞍掛トンネル東登山口へ到着。
思いのほか距離がありました。
時間があるので三国岳へチャレンジを検討・・・止めておきました。
鈴鹿山脈最高峰なのに鈴鹿セブンマウンテンに選定されなかった御池岳。
山名の由来となった池群やボタンブチ、鈴北岳と魅力的なスポットは多数。
ボタンブチの眺望に鈴北岳からの下りは本当に気に入りました!
選定されなかった理由が良く分かりません。
日本庭園と呼ばれる苔の楽園を見逃したのが残念ですが
登山道はまだまだある・・・次回の楽しみにとっておきます!
この長い記事を最後まで読んでくださってありがとうございます!
参考になった書籍
充電切れの備えに
紹介された記事
鈴鹿山脈の山行記録