登山口の標高が600mを超えるからかすぐに福寿草に会えます。
山頂までゆっくり登っても1時間あれば十分登れるでしょう。
アクセスに難がありますが、それを補って余りある価値がありました!
概要
滋賀県犬上郡多賀町にある標高838.3mの山「鍋尻山」
鍋の尻の形にをした山頂の姿から鍋尻山と呼ばれる。
藤原岳ほど知名度がなく、福寿草を間近で楽しむことができる。
日程 | 2019年3月31日 |
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ルート | 保月 ⇒ 鍋尻山 |
アクセス | Googleマップで「脇ヶ畑小学校跡 」を確認する |
三角点 | 鍋尻山 三等三角点 「鍋尻」 |
周辺情報 | 脇ヶ畑小学校跡 駐車場 10台 |
トレッキングレポート
(11:10)
滋賀県側から山を越え、すれ違い困難な林道を抜け、保月集落へ。
廃校となった脇ヶ畑小学校跡地に駐車。
福寿草に遅れたからか登山者は数えるばかり・・・
来た道を少し戻れば、保月登山口です。
藤原岳に次ぐ福寿草群生地・・・少し遅れたけど、大丈夫かな?
平成27年には町民が熊に襲われて負傷しました。
鈴やラジオを携行したり、大きな声で話したりして対策しましょう。
斜めに掛けられた丸太が福寿草群生地への入口。
登山口から数分で福寿草に会えるなんて思っていませんでした。
2014年に福寿草を知り、2015年は入道ヶ岳で空振り。 2年の時を待ち続け、藤原岳で福寿草と会えました! 存在を知りつつも、場所が分からなかった入道ヶ岳の福寿草。 今年こそと情報収集して、無事会えました。 幸福を招く福寿草を見 ...
鈴鹿山脈で福寿草の咲く山として知られるのは藤原岳と入道ヶ岳。
どちらも1時間以上登らねば福寿草に会うことはできません。
藤原岳 孫太尾根 念願の福寿草に会えた!
幸福を招く福寿草を求めて 入道ヶ岳 井戸谷~北尾根
鍋尻山なら数分で福寿草達に会えちゃいます!
満開ですが蕾をまだ残しています。
これから登ると考えると福寿草はしばらく楽しめそうですね。
春を告げる花を代表する福寿草。
キラキラと輝く福寿草と会えたことが幸福の証です。
静かな山かと思いきや、踏跡はしっかり。
登山道は枯葉に埋もれることなく続いて行きます。
この案内板を過ぎれば、丸太が散乱する間伐材エリア。
視線を登山道から離せば、再び福寿草のお花畑が広がります。
間伐材の隙間を縫うように登山道は続いて行きます。
むしろ、間伐材が案内してくれるようにも見えてきます。
間伐材の隙間から福寿草を見つけては撮影・・・
歩みはどんどん遅くなるけど、これが春山の楽しみ方です。
今にも花開きそうな蕾たち。
太陽が顔を出すのを「今か今か」と待ち構えているようです。
鈴鹿山脈最高峰にも関わらず、随分遅くなってしまいました。 鞍掛峠の開通を待ち、御池岳を登って来ました!
木々の隙間から見えるのは鈴鹿山脈最高峰の御池岳。
鈴鹿山脈最高峰のテーブルランド 御池岳 コグルミ谷~鞍掛峠
倒木による通行止めもしっかりと迂回路が案内してされています。
ここで福寿草とは少しお別れ、違った花々が現れます。
実は登山口から楽しませてくれていたネコノメソウ。
小指の爪ほどもない可愛い花が集落を形作っています。
半開きのミヤマカタバミ。
開き切った花とは違った一面を見せてくれました。
枝を折っても千切れないオニシバリ。
この樹皮で縛れば鬼ですら逃げられないだろうと鬼縛りと呼ばれます。
鈴鹿山脈で良く見られるカルスト地形が苔を纏うともののけの世界。
苔は少し色褪せているものの、柔らかな手触りを残していました。
苔の中でひっそりと咲くネコノメソウ。
苔と花の組み合わせってどうしてこんなに心惹かれるんだろう?
思わず撮ってしまった苔のソファ。
同行者がいれば座っているところを撮りたかった!
鹿の食害から木々を守るための防獣ネットが掛けられています。
苔はあれだけふさふさとしていたけど、美味しくないのかな?
緩やかな登山道に現れた不思議な階段。
雨天時のぬかるみ防止かな?
山頂直下の急登に入りました。
先ほどは木々に阻まれていた御池岳。
鍋尻山、唯一にして最大の急登が始まります。
・・・と言っても長くは続きません。マイペースで行きましょう。
木の足元から励ましてくれたのはスミレサイシン・・・かな?
詳しい方がいらっしゃいましたら、ご教示ください。
山頂を目前にして現れたカルスト地形。
ここで再び福寿草の大群生地が現われました。
ここまで咲き乱れていると一輪で咲く福寿草に目が惹かれました。
春の息吹、力強さ、逞しさを感じますね。
張られたロープは下り用。
木がその数を減らして来ました・・・山頂は近い。
登り切ると眺望が待っていました。
場所を選べば琵琶湖を望むことができます。
振返ると中央右には高室山。
・・・まさかの雪が舞って来ました。
右奥に見えているのが鍋尻山山頂です。
身体を温めるためにも足早に山頂に向かいます。
(11:55)
明るく広い台地になっている鍋尻山山頂。
花を撮りながらゆっくり登って45分で登頂です。
西南尾根は展望が良く、歩き応えのある期待通りの素晴らしさ。 やや距離があるので無雪期がオススメです。
北方向には西南尾根から続く霊仙山。
霊仙山 今畑~落合 残雪の西南尾根から石灰岩高原の頂へ
帰路は八幡神社に立ち寄り山行の無事に感謝の参拝。
福寿草の大群生地には本当に驚かされました・・・来て良かった!
藤原岳、霊仙山、入道ヶ岳に続く、福寿草の山として訪れた鍋尻山。
登山口の標高が600mを超えることもあってかすぐに福寿草に会えます。
山頂までゆっくり登っても1時間あれば十分登れるでしょう。
アクセスに難がありますが、それを補って余りある価値がありました!
鍋尻山の福寿草群生地を是非その足で訪れてください。
最後まで読んでくださってありがとうございます!
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