東海・北陸 養老山地

濃尾平野の西端を駆け抜ける 養老山地縦走(1/3) 養老公園~養老山

2019-10-27


養老山地縦走の第1回は養老公園から養老山までお送りします。
養老の滝、養老山は初心者も楽しめます!登山者が多く安心できる。
小倉山の眺望は濃尾平野を一望、登山の楽しさを教えてくれる。

養老山地ってどんなとこ?

濃尾平野の西端に沿って延長約25kmにわたって連なる「養老ようろう山地」
北部は標高800-900m、南部は標高400mほどのピークが連なる。
最高峰は笙ヶ岳しょうがたけ。北部の主峰に養老山、南部の主峰に多度山がある。

六甲全山縦走を踏破後からいつかはと狙っていた養老山地縦走。
連休最終日、待ちに待ったその日がやって来ました!

日程 2019年5月5日
ルート 養老公園 ⇒ 養老山 ⇒ 川原越 ⇒ 庭田山頂公園 ⇒ 田代越 ⇒ 石津御嶽 ⇒ 多度山 ⇒ 多度駅
アクセス Googleマップで「交通安全協会 第1駐車場 」を確認する
三角点 養老山 一等三角点 「養老山」
志津山 三等三角点 「田辺1」
四等三角点 「祖古谷」
(未踏)四等三角点 「奥谷」
飯盛山 三等三角点 「飯森」
田代越 四等三角点 「鎌知土」
石津御嶽 四等三角点 「杉生平」
美濃松山 三等三角点 「多度」
多度山 二等三角点 「柚井村」
周辺情報 養老公園 交通安全協会 第1駐車場 200台 無料

トレッキングレポート

養老公園入口駐車場


(7:00)
ずっと思い続けて来た養老山地縦走。
「六甲全山縦走を踏破したのだから十分に達成できる」
空っぽの駐車場から新たな挑戦が始まります。


かなりの時間が掛かるこの山行。
日没すら覚悟して挑むので天気だけは譲れません・・・晴れて良かった。


駐車場からも見えていた養老寺。
養老の滝が酒に変わったとされる養老孝子伝説、源丞内ゆかりのお寺です。


境内には源丞内のお墓が残されています。


まぐさの滝へ続く分岐は直進。養老の滝を目指そう。


大福亭では早くから養老サイダーが冷やされていました。
時間が許せば、帰りに味わえたら良いな。


早朝の散策路は新緑に包まれ、爽やかな空気で満たされている。
養老の滝から流れるせせらぎも心地良い。


(7:10)
養老の滝から流れる小川に架かる7つの橋はそれぞれ特徴的。
今回は妙見橋で右岸へ渡りました。


渡ってすぐシャガのお花畑が出迎えてくれた。
この長い山行でどれだけの花と出会えるんだろう?


「どちらまで行かれますか?」「多度までです。」
「ほう!お気を付けて!」「はい、そちらもお気を付けて!」
まだまだ元気なのに新たに元気をもらった気分です。

養老の滝


(7:15)
第1駐車場から15分で養老の滝へ到着。
外国人観光客も多く訪れる人気スポットです。


養老の滝は高さ30m、幅4mあり、日本の滝百選にも選ばれている。
養老山地縦走がここから始まると思うと気が引き締まる!


養老の滝に挨拶を終え、養老山へと向かう。
斜面沿いに右手へ進めば登山道の案内が現われた。


左へ伸びる階段から養老の滝駐車場へ。


養老の滝から一番近い、養老の滝駐車場。
養老山登山の起点として親しまれ、流しそうめんが楽しめる。


(7:30)
数年振りに訪れると、看板がぐぐっと小さくなりました。
養老山は当ブログだけ見ても年間1万PVを超える人気山だ。


駐車場を抜け、養老山頂遊歩道の入口。
チェーンを跨ぎ、林道歩きが始まる。


(7:35)
養老山へと続く三方山さんぽうざん笙ヶ岳しょうがたけへ続くアセビ平の分岐。
温かな案内石に導かれ左の「三方山・養老山」へ進みます。


滝谷の案内板を過ぎ、小さな社が右手に現れる。
これから始まる長い山行の無事を祈り、手を合わせた。


滝谷に歩道が整備されています。
秣の滝、直江の滝の整備も進んでいるしありがたいですね。

養老山登山口


(7:40)
渡渉してすぐに現れた三方山ルートの登山口。
西濃地区が誇る人気山だけあって明瞭です。


尾根まで大きく左右に振られる緩やかな登山道。
馴れないときはこの傾斜をきつく感じていました。


斜面越しに陽射しが降り注ぎ始める。
養老山にも登ってないのに日が高くなってきた・・・焦りで歩幅が広がります。


歩幅を広げ、回転を上げ、黙々と登っていると花が足を止めてくれました。
踏破することは目的の一つだけど、楽しまなきゃ意味がないよね。


少し切れ落ちたところにはロープがしっかり。
雨天の下りはロープが頼りになる。

登山道脇にひっそりと咲く金瘡小草キランソウ。雑草として扱われる。
多く見られた立坪菫タチツボスミレ。丸いハート型の葉が特徴だ。


(8:15)
やがて尾根の先端へ合流、案内板が目印。
ここから三方山付近まで少し緩やかになる。


養老の滝駐車場から30分・・・絶妙なタイミングのベンチ。
温めた身体を冷やさないよう一息入れるのも良いでしょう。


尾根に乗り、空が開け、陽射しが降り注ぐ登山道。


緩やかな道は10分ほどで終了。
でも、この登りは三方山が近付いて来た証だ。


尾根上にある大岩はたまらず迂回。

息が弾んだところで花々が元気をくれた。
木の根から顔を覗かせるタチツボスミレ。
ちょっぴり頭を垂れるのは岩鏡だイワカガミ


空が広がってきたら三方山は近い。


(8:35)
養老山の途中にある三方山へは数分で立ち寄れる。
眺望も得られるので立ち寄ろう。


岩が露出する登山道を進むと春の花が出迎えてくれた。


三方山山頂付近は満開のアセビが咲き誇っていました。

三方山


山名板と石碑が立つ三方山山頂。


三方山は数年振りの訪れですがこの眺望に驚かされました。
少し霞んでいるのが残念だけど、次の小倉山が楽しみ!


三方山から小倉山へは尾根を巻く緩やかな登山道。
左奥には小倉山がその姿を見せてくれます。


開花までもう少し掛かりそうな山躑躅ヤマツツジの蕾。
連休が終わる時期だけど、春山はまだまだ楽しめます。

笹原峠


(8:50)
小倉山・旧牧場へ分岐する笹原峠は左折。
右へ進むと旧牧場を経て笙ヶ岳へと続きます。


ベンチもあるので休憩するのも良いでしょう。
でも、休憩するなら眺望のある小倉山がおすすめです。


養老山の前衛峰、小倉山がその全身を見せてくれました。
アセビのトンネルを抜ければ、いよいよ最後の登りが始まります。


最後の最後に現れた丸太階段。
土砂が流れ出たことで段差があって脚力を消耗します。


振り返ると、三方山と眺望が励ましてくれました。
この眺望こそが養老山の人気の理由です。

小倉山


(9:05)
三方山に続き、小倉山に辿り着いた。
養老山に眺望はない。小倉山で眺望を楽しんで行こう。


小倉山は山頂園地となっていて東屋・ベンチ・遊歩道が完備。
周辺の山々を望める。ぐるっと左に紹介して行きますね。


これまで登った山々が声を掛けてくれるようでした。
眺望と思い出が繋がると感動は更に高まります。


眺望を楽しみ、養老山地縦走を再開。
養老山地、北の主峰である養老山へ向かいます。


小倉山にせっかく登ったけど、しばらく下りが続きます。
登り返しもあるけど、これまでを思えば大したことはありません。


養老山を目前に現れる林道にちょっとがっかり。
似たようなシチュエーションの山に高賀山が思い出されます。


すぐさま登山道に入って行きます。
間違えると大変なので注意してくださいね。


(9:25)
良く踏まれ明瞭な養老山地縦走路から養老山頂へ入ります。


訪れる登山者が少なく踏跡が少し薄い。
数分登れば山名板が見えた。

養老山


眺望がなく小さな養老山山頂。
小倉山まで来るなら立ち寄りましょう。


養老孝子伝説にちなんでか瓢箪がくくられていました。
恋人の聖地みたいに記念品を置くスペースがあっても面白いかも!

まとめ

養老山地縦走の第1回は養老公園から養老山までをお送りしました。
第2回は養老山から庭田山頂公園までを予定しています。

養老の滝、養老山は人気が高く登山者が多いので初心者も安心です。
小倉山からの眺望は濃尾平野を一望でき、登山の楽しさを教えてくれます。
トレイルランニングレースも開催され、注目を浴びる養老山地。
楽しみ尽くすための提案ができればと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございます!


続きは養老山地縦走 2/3 養老山~庭田山頂公園。
登山者の多くが引き返す養老山の奥の奥へご案内します。

養老山地縦走はいかがでしたか?

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