「小学生でも登れるオススメの山を教えて欲しい」
いちが導き出したのは・・・カレンフェルトが素晴らしい霊仙山!
ココに注意
谷山谷登山道は死亡事故多発のため、閉鎖されています。(2020年5月現在)
概要
滋賀県犬上郡多賀町と米原市にまたがる鈴鹿山脈最北部、標高1,094mの山「霊仙山」
石灰岩が雨水等により侵食されたカレンフェルトやドリーネなどのカルスト地形が見られます。
また、花の百名山として花の多い山としても知られています。
米原市公式登山ルートは全6ルート。
・榑ヶ畑ルート(+西南尾根ルート)
・谷山谷ルート(+横道ルート)
・河内ルート
・柏原ルート
子連れとしてのお勧めは榑ヶ畑ルートですが 今回は成人男性3名・・・谷山谷ルートから登って来ました!
日程 | 2015年5月31日 |
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ルート | 上丹生登山口 ⇒ 広畑 ⇒ 避難小屋 ⇒ 霊仙山 ⇒ 霊仙山 最高点 ⇒ 魔洞道口 ⇒ 漆ヶ滝 ⇒ 上丹生登山口 |
アクセス | Googleマップで「上丹生 屏風岩 」を検索! |
三角点 | 霊仙山 二等三角点 「霊仙山」 |
トレッキングレポート
(9:20)
谷山谷ルートは平成24年6月より通行禁止となり、既に3年が経過。
土砂崩れもそろそろ迂回路ができているはず・・・。
誰もいない上丹生登山口から霊仙山を目指します!
(9:25)
開始5分で早速林道が崩落。 特に危険もなく乗り越えて行きます。
引き続き丸岩で崩落。
こちらは石垣を登れば問題なく進めます!
(9:30)
砂防ダムを越え、水のない谷山谷へ。
渡渉を繰り返しながら進んで行きます。
少し進んで対岸の登山道へ。
手作りのぬくもり溢れる案内板にほっこり。
谷沿いだけでなく、谷内へ入って行きます。
岩が大きく自然のアスレチックのよう!
(9:50-10:00)
一瞬、理解できなかったパイプ製のベンチ。
山に慣れていないメンバーの為に早めの休憩。
水の流れが見えてきそうなところも・・・
今まで登ったどんな枯沢とも違う雰囲気にワクワク!
(10:05)
ちょっと中には入りたくないこうもり穴。
・・・いても眠っているんでしょうけど。
苔生す岩が一面に広がる光景は・・・もののけの森!
こだまがひょっこり顔を出しているかも?
(10:25)
一ノ谷出合を越えて左岸へ登れば小曲の坂。
ベンチが使われていたパイプがここでは階段に!
横道分岐を通過し、漆ヶ滝にちょっぴり寄り道。
こちらの巨岩は廊下岩です。
いつの間にか谷内に水が流れ始めてますね!
大自然が作った不思議な岩のトンネル、くぐり岩。
「ここは三の谷です」の看板も。
(10:45-11:00)
山と高原地図、国土地理院地図。
どちらも漆ヶ滝を通り過ぎているのにそれらしきは見当たらず。
落胆のあまり少し休んで引き返しました。
(11:35)
横道分岐まで戻ってきました・・・およそ50分のロスト。
ここから一番の急登が始まります。
(12:00-05)
ゆっくり登って30分ほどで広畑へ到着。
「心が折れた・・・」いや、足が動いてるうちは折れてないよ?
広畑付近はバイケイソウが広がります。
手触りが良くて美味しそう・・・でも、毒草です。
広畑からは山腹を巻き気味に進みます。
「ずっとこれくらいなら良いのに・・・」
山は基本的に登り続けるものなんだよ?
山では初対面のフジ。
時間のせいかどこか美味しそうにも見えてきます。
天ぷらにすると美味しいらしいですね!
(12:28)
東を向けば阿弥陀ヶ峰。
山と高原地図には阿弥陀ヶ峰へ至る登山道はなし。
河内ルートの途中に寄る感じかな?
5月も終わりですが花もちらほら・・・。
新緑の中に咲くタニウツギは心を和ませてくれました。
(12:35)
井戸ヶ池、ひょうたん池の案内も空腹に完敗。
本来なら避難小屋で食事休憩の時間ですから・・・
(12:40)
井戸ヶ洞。谷山谷ルートと横道ルートの合流地点。
休憩を問うと必要なしの回答。頼もしい!
(13:00)
25分ほどで登り切って四丁横崖へ。
河内・柏原ルートの合流地点。
空腹のアラームが鳴るものの避難小屋までは・・・
青い空も相まって素晴らしい景色。
いつもなら高揚して足が早まるところですが
シャリバテの身体ではきつい!
登り切ったー!と思ったらもう一段のおかわり。
しかしながら、避難小屋を目にして足は軽さを取り戻します。
さっきまではあんなに重かったのに・・・
(13:20-14:20)
待ちに待った避難小屋に到着。
少し時間が気になるもののたっぷり食事休憩を取ります。
・・・の前に霊仙山 最高点、山頂、経塚山。
標高わずか1,083mなのにこの開放感。
ここまでの労力はこの景色で十分に報われます。
避難小屋の中には霊仙帳・自由帳があります。
今回もブログ名を書き込んできました。
どなたかに見てもらえるでしょうか?
榑ヶ畑ルートの9合目でもある経塚山へ。
カレンフェルトのおかげか麓から5分でした。
経塚山から降りて登り返せば右奥の霊仙山山頂です。
ポツンと山頂碑も見えていますね!
最高点との分岐を越えれば山頂は目と鼻の先!
あれ・・・山頂は目前なのに肩が落ちてるよー?
(14:40)
ここまで最後尾を歩き続けて存在感の薄かったたっくん。
山頂ではこれでもかと存在をアピールしました!
次は前回登れなかった最高点へ!
ここまで来ると登り返しも気になりません。
(14:50)
念願の霊仙山最高点へ到達!
一年半越しに最高点に達成感もひとしおです。
最高点から霊仙山山頂を振り返る・・・
こちらをトップ画像にするか迷いました。
鈴鹿山脈最高峰にも関わらず、随分遅くなってしまいました。 鞍掛峠の開通を待ち、御池岳を登って来ました! この記事が気に入 ...
南を向けば鈴鹿山脈最高峰の御池岳。
鈴鹿セブンマウンテンを踏破したら次はここです。
鈴鹿山脈最高峰のテーブルランド 御池岳 コグルミ谷~鞍掛峠
(16:10)
再び避難小屋へ戻り、少し休憩(15:08-22)
井戸ヶ洞を直進し、谷山谷ルートで下山します。
こちらは谷の突き当たり、魔洞道口。
水流豊かな天然のウォータースラーダーのよう!
滑ったら血まみれ確定ですけどね・・・。
通行禁止だけあって崩落多数。
しかしながら、ほぼ問題はありません。
一部、完全に崩落し迂回が必要なところもあります。
右手斜面のロープ場を越えてれば間近に見られます。
やはりこれくらいの距離で見なくてはもったいない!
下りが苦手なたっくんを待ちながら18:13に下山完了!
日が暮れる前に降りられてほっと一息です。
予想通り、谷山谷ルートは通行止めながらも迂回路の踏跡があり
特に問題なく山行を終えられました。
唯一の誤算は漆ヶ滝。まさか地図が誤っているとは・・・
写真は納めていませんが、あちこちに鹿の骨や新しい足、果ては頭が落ちていました。
熊が食べたのでしょうか?油断できません。
谷山谷ルートは谷内の岩歩きが楽しいコースです!
横道ルートは急登を越えれば気持ちの良い森林ハイク。
死亡事故が多発したため、閉鎖されてしまいました・・・残念です。
最後まで読んでくださってありがとうございます!
紹介された記事
霊仙山の山行記録
鈴鹿山脈の山行記録