鈴鹿山脈

天狗が一堂に会する鈴鹿富士 天狗堂

2016-12-15


東近江市により選定された鈴鹿10座の末席、天狗堂。
山頂部には雨風をしのげる巨岩が点在。
天狗が住まう山とされるのも納得の不思議な雰囲気がありました。

 天狗堂ってどんなとこ?

滋賀県東近江市と犬上郡にまたがる988mの山、「天狗堂てんぐどう
鈴鹿山脈のほぼ中央にある独立峰。展望岩は鈴鹿北部の山々が一望できる。
山頂部は大きな岩が点在し、5月初旬は石楠花シャクナゲが見頃となる。

鈴鹿10座さんぽ「天狗堂」(15分)

登山ルート

主な登山ルート

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  • 岩尾谷ルート

君ヶ畑~岩尾谷の山行情報

日程 2016年11月13日
ルート 君ヶ畑ミニ展示館 ⇒ 大皇器地祖神社 ⇒ 天狗堂 ⇒ 展望岩 ⇒ 天狗堂 ⇒ 岩尾谷登山口 ⇒ 君ヶ畑ミニ展示館
アクセス Googleマップで「鈴鹿10座天狗堂登山観光駐車場 」を検索!
周辺情報  天狗堂登山観光駐車場 10台

軌跡データ/標高グラフ

コースタイム

 活動時間
3:00

 距離
5.5 km

 上り
573 m

 下り
573 m

  • 君ヶ畑ミニ展示館

    5 分

  • 太皇器地祖神社

    100 分

  • 天狗堂

    5 分

  • 展望岩

  • 展望岩

    5 分

  • 天狗堂

    40 分

  • 岩尾谷登山口

    25 分

  • 君ヶ畑ミニ展示館

山行レポート

君ヶ畑ミニ展示館


君ヶ畑バス停はロープが張られ駐車できません。
ミニ展示館の駐車場をお借りしました。
左奥にピークは天狗堂ではありません。

鈴鹿10座天狗堂登山観光駐車場が新たに整備されました。


ミニ展示館すぐの分岐を左へ登ります。
大皇器地祖神社への案内板がありがたい。

大皇器地祖神社


木地師きじしの祖神、惟喬これたか親王を祭る大皇器地祖おおきみきじそ神社。
898年創建、由緒ある神社から天狗堂登山は始まる。


鳥居周辺にてんとう虫が大量発生。
顔にバチバチと当たり、口へも入りそうな勢い。
身体を払いながら境内に逃げ込みました。

君ヶ畑登山口


鳥居をくぐって右手、社務所裏にある天狗堂登山口。
飛び出し坊やが鈴鹿10座の目印だ。


標高1,000m未満なら紅葉にまだ間に合うはず。
そんな思いで来た天狗堂・・・期待通りに紅葉している。
少し遠いけど、高度を上げれば近くなるに違いない。


数分で配水池を過ぎ、急登が始まる。


急登に足首外側の痛む。衰えを感じつつ、ゆっくりと進む。

いち
いち
低山続きで急登がきつい


高度が少し上がり、紅葉が近くなった。
紅葉を見上げて歩みを止めれば、足の痛みは消える。


紅葉の美しさがあれば目立ったスポットがなくとも十分。
静かな山ほど紅葉の時期に登るべき・・・すっかり忘れていた。


稜線に近付き、紅葉が降りてきた。
長かった急登が終わりを迎えます。


鈴鹿山脈でお馴染みのレスキューポイント。
鈴鹿10座の選定で整備されたようでピカピカだ。


やっとの思いで稜線へ合流。
山頂直下まで快適な稜線歩きだ。


合流地点に新しい看板が設置されていた。
反対に向かえば、宮坂峠から黒谷山へ続く。


稜線に並走する林道。
少し残念な気分になりますが林道は狭すぎて通れる気がしません。


紅葉のトンネル・・・じっくり楽しみたいのに歩みを早めちゃう。
考えてみると紅葉を立ち止まって愛でていない・・・
眺望にも花にも足を止めるのにどうしてだろう?


レスキューポイント「天狗堂~サンヤリ2」
ここで先行パーティと遭遇。
「展望岩の眺望は最高だよ」の声に思わず駆け出してしまう。


レスキューポイント過ぎ、天狗堂が姿を見せる。
そして、再び急登が始まる。


踏跡が散って不明瞭・・・
目先を踏跡からテープへ変えよう。


山頂に近付くにつれ、岩が大きくなってきた。


ちょっと驚いた急登・・・崖登りだ。
手を使って乗り越えよう。


天狗堂で初めて目にしたイワカガミ。
春先は急登を越えたら花が迎えてくれる。


立入禁止のテープを見て、迂回路を探すも不明瞭。
巻かれているので輪に入らなければ良いか?と一跨ぎ。


巨岩の隙間を縫うように進む。
岩で踏跡が見えないのに迷いなく進める登山道。
あちこちでこの感覚を覚えるんですが何なんでしょうね?

天狗堂 山頂


110分で天狗堂に登頂。
眺望がある展望岩で休もう。


展望岩へは良く踏まれ、明瞭だ。


右が開けて銚子岳・静ヶ岳、奥に竜ヶ岳。
鈴鹿セブンマウンテン縦走ではあの稜線を歩く。

展望岩


国土地理院で山頂と扱われる展望岩。
「滋賀県の山」もですが、山名板はなぜ手前にあったんだろう?


展望岩の正面に御池岳が大きく横たわっていました。
鈴鹿山脈の最高峰に相応しい雄大な姿。



眺望素晴らしい展望岩ですが、足元はスッパリ!
ぽかぽか陽気に横になりたいけど、諦めざるを得ません。
この先にサンヤリが控えているけど、残念ながら今回は見送りです。


下りは岩尾谷へ降りる。
国土地理院地図、山と高原地図に記載がなく、不明瞭でおすすめしません。


踏跡を追い、雰囲気で駆け下りると一瞬でロスト。
テープまで戻って再探索・・・を数回繰り返しました。
ここを下るときは慎重にテープを追って行きましょう。


不明瞭なエリアを抜けて森の境界へ出ました。
この分かりやすさにほっとする。


テープはあるけど、踏跡が物凄く薄い!


九十九折の登山道に朴葉が敷かれ、岩尾谷へ降り立ちます。


岩尾谷を左に見て、高度を下げる。
沢沿いが続くと思いきや、すぐに離れて行く。


岩尾谷で唯一の紅葉トンネル。
不明瞭な登山道のストレスが吹き飛びました。


振り返ると森の奥、紅葉トンネルが光り輝いていた。
「ヘンゼルとグレーテル」なら光の先にお菓子の家があるのかな?
天狗堂に悪い魔法使いはいない。天狗は?


杉樹林の奥に御池林道が見える。

御池林道登山口


バリエーションルートらしく案内のない岩尾谷登山口。
両脇の角材も知らなければ登山口と気付けないかもしれません。


岩尾谷登山口から君ヶ畑ミニ展示館は御池林道を歩いて30分。
この御池林道も御池川も美しく紅葉していました。


特に御池川の紅葉は素晴らしく、川へ降りたくなるも我慢・・・
数年後、石楠花シャクナゲの時期に来れたら良いな。

まとめ

東近江市に選ばれた鈴鹿10座の末席、天狗堂。
山頂部には雨風をしのぐに十分な巨岩が点在。
天狗の住まう山とされるのも納得、不思議な雰囲気がありました。

今回は奥のサンヤリ、シャクナゲに未練が残ります。
シャクナゲの見頃は5月初旬・・・またその頃に訪れようと思います。

最後まで読んでくださってありがとうございます!

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  10. 天狗堂 ←この山をご案内しました

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