四国山は四国八十八箇所巡礼のミニバージョンが楽しめる。
四国遍路は早くても40日、四国山なら1時間で同じ功徳が積めると言われる。
椿など季節の花々が咲き、野鳥が見られ、自然観察が楽しいハイキングコースです。
四国山ってどんなとこ?
岐阜県山県市にある山、「四国山」
四国八十八か所霊場めぐりのミニバージョンが楽しめる。
染井吉野、片栗、灯台躑躅など、季節の花々が咲く。
山県市名山めぐり、カジュアル登山(三低山)に選ばれている。
登山ルート
(「カジュアル登山コース-山県市観光協会 」より)
主な登山ルート
- 正源寺ルート ← このルートをご案内します
田立の滝の山行情報
日程 | 2022年11月12日 |
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ルート | 正源寺 ⇒ 神明神社 ⇒ 黒佛さま ⇒ 金毘羅神社 ⇒ 稲荷大明神 ⇒ 薬師如来 ⇒ 正源寺 |
アクセス | 四国山香りの森公園 (岐阜三輪スマートI.Cから13分) |
三角点 | 三角点はありません |
周辺情報 | 四国山香りの森公園 駐車場 100台 無料 |
軌跡データ/標高グラフ
コースタイム
活動時間
1:25
距離
1.5 km
上り
64 m
下り
64 m
-
香りの森公園
5 分
-
正源寺
20 分
-
第一東屋
10 分
-
第二東屋
10 分
-
第三東屋
5 分
-
黒佛さま
-
黒佛さま
5 分
-
金毘羅神社
10 分
-
稲荷大明神
10 分
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薬師如来
5 分
-
正源寺
5 分
-
香りの森公園
山行レポート
四国山香りの森公園
山県三低山、四国山を登りに来ました。
四国山八十八箇所霊場巡りに向かおう。
正源寺
正源寺の寺標を過ぎ、門をくぐれば本堂。
八十八箇所霊場巡りは本堂左から登り、右に帰って来る。
最初の霊場は霊山寺、釈迦如来。
八十八箇所の寺と石仏が四国山全体に広がる。
![いち](https://ichi-trekking.com/blog/wp-content/uploads/2021/06/10797799280_IMG_1220-100x100.jpg)
2番極楽寺、3番金泉寺を過ぎ、階段横に4番大日寺が現れる。
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山側に石仏が並ぶ。古びた賽銭箱が味わい深い。
前掛けは色鮮やかなものもあり、地元愛を感じる。
折り返して、一段下がると陽当たりが良い。
草藪が高くなり、足元の雑草に元気が出て来た。
巡礼路脇にベンチ。奥にある十一番藤井寺。
見落としやすい霊場だ。
色鮮やかな紅葉、緩やかに登り始める。
ここから第一東屋まで片栗群生地が続く。
![いち](https://ichi-trekking.com/blog/wp-content/uploads/2021/06/10797799280_IMG_1220-100x100.jpg)
衛門三郎は四国遍路の創始者。
八十八箇所霊場以外にも四国山の霊場が現れる。
第一東屋
眺望のある第一東屋。正面は茶臼山だ。
≫ 茶臼山 伊佐美不動から鉄塔巡視路を登る
石社、十八番恩山寺を過ぎ、十九番立江寺の分岐。
巡礼路は直進、左に下りれば香り会館に出る。
青空が広がり、陽射しが降りそそぐ。
巡礼路は良く踏まれ明瞭になった。
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24番最御崎寺を過ぎ、緩やかな登りが始まる。
折り返し地点の「黒佛さま」まで尾根が続く。
25番津照寺、26番金剛頂寺、27番神峰寺を過ぎる。
丸太階段は緩やか、トレイルラントレーニングができそうだ。
27番神峰寺、27番大日寺を過ぎ、踊り場が現る。
道を譲って息を整えよう。
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30番善楽寺を過ぎ、林道と交差。
広く陽当たりが良い、休憩適地だ。
天照御大神を祭る神明神社。
きっと八十八箇所霊場ができる前から四国山を守り続けている。
第二東屋
巡視路から右に登れば、第二東屋だ。
茶臼山、木越しに岸見山が見える。
≫ 岸見山 鎮守神を祀る信仰の山 表参道~470番鉄塔巡視路
巡礼路は巻道に入り、平坦になる。
木漏れ日を浴び、森林浴を楽しもう。
35番清滝寺を過ぎ、丸太階段の先に水道タンク。
![いち](https://ichi-trekking.com/blog/wp-content/uploads/2021/06/10797799280_IMG_1220-100x100.jpg)
緩やかな階段を登れば、山頂エリアに入る。
頭上から陽射しが降りかかる。
双子のため池が大きく開く。
奥には第三東屋が見える。
第三東屋
四国山、最高の眺望を誇る第三東屋。
![いち](https://ichi-trekking.com/blog/wp-content/uploads/2021/06/10797799280_IMG_1220-100x100.jpg)
茶臼山、岸見山が見渡せる。
左奥に美濃の人気山、天王山・誕生山が見えた。
第三東屋から緩やかに下る。
丸太階段の段差が小さく快適だ。
黒佛さま
小さな社の黒佛さま。表情が読めない。
巡礼路折返し地点だ。
巡礼路をため池過ぎまで戻り、尾根の左に向かう。
![いち](https://ichi-trekking.com/blog/wp-content/uploads/2021/06/10797799280_IMG_1220-100x100.jpg)
44番大宝寺から51番石手寺まで霊場が続く。
やがて開けた金毘羅神社に出る。
金毘羅神社
広く切り開かれた金毘羅神社。
拝殿の石垣を借り、神域に身をゆだねる。
![いち](https://ichi-trekking.com/blog/wp-content/uploads/2021/06/10797799280_IMG_1220-100x100.jpg)
52番太山寺から巡礼路が再開。「行者さま」が混じっていた。
霊場は岩を掘り削って作られている。
![いち](https://ichi-trekking.com/blog/wp-content/uploads/2021/06/10797799280_IMG_1220-100x100.jpg)
59番を過ぎ、第二東屋に続く林道に出合う。
分岐には必ず案内板がある。お遍路さんに優しい。
61番香園寺過ぎの「衛門三郎が子供の八ツ塚」
衛門三郎が托鉢に訪れた空海の鉢を割り、後に8人の子供がなくなった。
悲しみに打ちひしがれた衛門三郎は空海を追い、四国巡礼の旅に出る。
四国遍路の伝説が残る。
霊場は地蔵と石仏の組み合わせ。
62番宝寿寺は地蔵と石社の組み合わせ。
![いち](https://ichi-trekking.com/blog/wp-content/uploads/2021/06/10797799280_IMG_1220-100x100.jpg)
稲荷大明神
巡礼路の雰囲気が少し変わる。石段を登れば、稲荷大明神だ。
巡礼路の踏跡が濃くなる。参拝者がいるようだ。
緩やかな丸太階段が始まる。
巡礼路は小刻みに左右に振られ、高度を落とす。
72番曼荼羅寺に倒木が直撃。
地蔵と石仏を避け、案内板もズレただけ。
![いち](https://ichi-trekking.com/blog/wp-content/uploads/2021/06/10797799280_IMG_1220-100x100.jpg)
78番郷照寺を過ぎ、下りが落ち着く。
八十八箇所巡礼路の終わりが近付いて来た。
79番高照院。霊場は残り10を切った。
薬師如来
霊場より存在感を放つ薬師如来。
山行の無事を感謝し、手を合わせた。
義経四天王、佐藤継信の墓。
佐藤継信の忠死を広めるため、四国遍路道に顕彰碑建てられている。
87番長尾寺を過ぎ、正源寺に戻って来た。
88番大窪寺、これにて八十八箇所霊場巡り結願。
結願後はお礼参りする習わしがあり、1番にお参りするのが通例。
![いち](https://ichi-trekking.com/blog/wp-content/uploads/2021/06/10797799280_IMG_1220-100x100.jpg)
紅葉の巨木をくぐって四国香りの森公園に戻る。
お疲れ山でした!
カフェハウス「ハーブブレンド」
八十八箇所巡礼路を楽しんだら、カフェハウス「ハーブブレンド」へ。
ご当地バーガー「元気玉バーガー」とカモミールティーを楽しみました。
![いち](https://ichi-trekking.com/blog/wp-content/uploads/2021/06/10797799280_IMG_1220-100x100.jpg)
まとめ
四国山に分かりやすい山頂はありません。
四国八十八箇所巡礼のミニバージョンが楽しめる。
四国遍路は健脚の人でも40日、四国山なら1時間。
それでも実際の霊場と同じ功徳が積めると言われています。
朴葉や樫の木、椿など、季節の花々が咲き
どんぐりが転がっていたり、野鳥も見られる。
自然観察を楽しめるハイキングコースでした。
最後まで読んでくださってありがとうございます!