2.5万年前から貴重な自然を育み続ける山室湿原。
平野部から近く、手軽に湿地散策が楽しめます。
ハッチョウトンボとサギソウが見られる8月がおすすめです!
概要
滋賀県米原市山室にある1.5haの中間湿原「山室湿原」
日本一小さなハッチョウトンボをはじめ、希少な生物が数多く生息する。
米原市の天然記念物に指定され、地域住民に守られている。
日程 | 2020年4月19日・8月1日・8月15日 |
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ルート | 山室湿原 駐車地 ⇒ 山室湿原 |
アクセス | Googleマップで「山室湿原 駐車地 」を確認する |
三角点 | 三角点はありません |
周辺情報 | 山室湿原 駐車地 5台 |
トレッキングレポート
山室湿原周辺に駐車場はありません。
新幹線南側の路肩が公式駐車スペースです。
案内板のおかげで安心して駐車できました。
湿原まで10分。緑の風を感じながら行きましょう。
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新幹線をくぐり抜けると、伊吹山が右から迎えてくれます。
「ついでに寄ってかない?」ナンパされた気分。
草木萌え、花たちが春を告げる 伊吹山 表登山道~山頂お花畑
まっすぐ歩いて行きましょう。
農道は車で通れるけど、駐車場がありません。
突き当りに「山室湿原入口→」案内板があります。
案内に従って右へ進みましょう。
山室湿原へと続く林道入口。
かんぬき鍵を開けて入りましょう。閉め忘れに注意してください。
ここからちょっぴり林道歩き。
山室湿原までおよそ50m・・・自然を感じていたら一瞬です。
山室湿原のおやくそく
① 靴ぞこはきれいに
② 湿原の動植物をいじめない、持ち帰らない。
③ 木道から湿原に踏み込まない。古代からの贈り物を大切に。
案内によればショウジョウバカマが最盛期。
ハッチョウトンボにサギソウの時期にまた来なきゃ・・・
代表的な花は春のトキソウ、夏のサギソウ、秋はサワギキョウ。
5月末から8月中旬に掛けては日本最小のハッチョウトンボが見られる。
山室湿原に入るとまずはアメンボが迎えてくれました。
珍しいわけでもないのに不思議と気持ちが高まっています。
カツラ門に一目で魅了されて天生県立自然公園へ。 高層湿原に原生林、更に山頂までついて一粒で三度美味しい。
湿原保護のため、木道が整備されています。
木道・・・良いですよね。天生湿原が思い出されます。
カツラ門に魅了され籾糠山へ
最盛期のはずのショウジョウバカマはどこか色褪せていました。
ちょっと遅かったかもしれません・・・
7月中旬から8月中旬に咲くミカヅキグサ。
あまり目立たない控えめな花。
8月中旬から下旬はサギソウが乱舞。
第一湿原から第一西湿原、第二湿原で多く見られます。
このサギソウを求めて、三度足を運びました。
湿原を優雅に舞うサギソウは美しいの一言。
木道脇にはアセビが鈴なりの花を咲かせていました。
小さいと可愛らしさが引き立ちますね。
第一西湿原・第二湿原分岐。
左に進めば、第一西湿原に立ち寄れます。
8月の第一西湿原ではハッチョウトンボが見られます。
体長2cmほどで世界最小クラス。絶滅危惧種に指定される珍しいトンボです。
粘毛で虫を捕らえる食虫植物、モウセンゴケ。
やはり絶滅危惧種に指定される貴重な直物です。
6月下旬~8月中旬に咲くノギラン。
第二湿原周辺で木道に挨拶するように顔を出していました。
8月下旬~9月中旬に咲くミズギボウシ。
内側が美しいので覗き込んでみてください。
9月上旬~10月中旬に咲くサワシロギク。
ひっそりと静かに花を開かせていました。
湿原だけあって水が豊か。
この水が貴重な植物や昆虫を育んでいます。
苔に根付いた花には不思議な癒しを感じます。
水は苔を育み、苔は新たな草花を育む・・・小さな生態系。
最深部の第五湿原が折り返し地点。
結局、ショウジョウバカマしか会えませんでした。
第五湿原から北ゲートへは木道がありません。
湿原は水豊か、いつも水に浸かっています。
北ゲートへ抜けられました。
水量が多いときは引き返しましょう。
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帰路、霊仙山が出迎えてくれました。
残された柏原ルートに来いと呼ばれている気がします。
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山室湿原は雨水と地下水に育まれた中間湿原です。
平野部から近く、手軽に湿地散策が楽しめます。
体力的に登山に抵抗がある方も山室湿原ならきっと大丈夫。
2.5万年前から貴重な自然を育み続ける山室湿原。
植生が豊かで訪れる度に違った表情を見せてくれます。
ハッチョウトンボとサギソウが見られる8月が特におすすめです!
最後まで読んでくださってありがとうございます!
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