黒谷林道歩きこそ退屈ですが、登山道の整備は完璧。
緩やかでとても登りやすく、山頂部の笹原は開放感たっぷり!
眺望素晴らしく、初心者にもおすすめの山です。
概要
岐阜県下呂市と長野県木曽郡にまたがる標高1,641mの山、「白草山」
御嶽山の西南を取り巻く阿寺山地の最北に位置する。
ゆるやかな円丘状の山容。山頂部は樹木がなくクマザサが覆い、眺望素晴らしい。
麓の下呂町では町民登山が行われており、しっかり整備されている。
日程 | 2017年9月8日 |
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ルート | 登山者駐車場 ⇒ 黒谷林道ゲート ⇒ 登山口 ⇒ 三ツ岩 ⇒ 箱岩山・白草山分岐 ⇒ 白草山 |
グレーディング | 乗政湯屋ルート 体力度 3/10 難易度 A/E |
アクセス | Googleマップで「黒谷林道入口 」を確認する |
三角点 | このルートに三角点はありません |
周辺情報 | 登山者駐車場 8台 |
トレッキングレポート
登山者駐車場
(9:40)
午後から予定があるので前日車中泊。
平日だけあって登山者駐車場は貸切状態です。
転がっている大きな石は車止め用ですね・・・使わせていただきます。
黒谷林道入口
(9:45)
しっかりと舗装された道を5分も歩けば、黒谷林道入口。
三差路になっており、左に下りればもう一つの駐車場があります。
ゲート横の岩を乗り越え、登山口のある林道終点までは30分。
ここから白草山登山が始まります。
登山口から標高1,000mに迫るので気温は快適。
3ヶ月振りのしなに合わせ、のんびり進んで行きます。
ちょっぴり毒々しいヤマジノホトトギス。
似た花にヤマホトトギスがありますが、花弁の反りで見分けられます。
可愛い花を見つけたけど、名前が分からない・・・
花の時期は過ぎたと思っていたので嬉しい出会いでした。
「モヒカン」と親しまれる、白草山定番の一枚です。
どうしてあそこだけ浮いて見えるんだろう?
白草山登山口
(10:25)
ゲートからゆっくり歩いて40分。
苔生して傷んだ橋を渡れば、待ちわびた登山道が始まります。
沢沿いの苔生した登山道。
足を踏み入れた瞬間から濃厚な緑の香りに包まれたようです。
岩肌を滑り、滴り落ちる姿は清涼感があり、癒しをくれました。
どこか懐かしい感じ・・・初めて登る白草山だけど、心の故郷を感じて止みません。
(10:35)
折り返し気味に登れば、山頂まで2.3km標識。
しばらく緩やかで歩きやすい道が続きます。
(10:55)
安定感抜群の橋を越えると尾根に向けて傾斜が増して行く。
(11:00-05)
開始から1時間を過ぎ、携行食を補給。
切株に積まれたケルンは休憩場所の証でしょうか?
(11:25)
尾根へ出ると木漏れ日が降り注いで来ました。
枯笹が敷かれた登山道は柔らかな感触を残してくれます。
登山道はやがて笹原へ・・・
木々の切れ間からは下呂市街が顔を覗かせていました。
登山道の左手、気持ち良さそうな笹原が広がるのは高森山。
白草山に対峙する箱岩山経由で登れます。
左手前方の双耳峰は箱岩山。
標高は1,669mと白草山より高く、三等三角点「箱岩山」があります。


三ツ岩
(12:00)
三つの岩が積み重なり、その形を留め続ける奇石・・・三ツ岩。
参考タイムによると白草山まで20分。もう一がんばりです。
(12:05)
白草山と箱岩山の分岐には池があり、水芭蕉が群生。
5月が見頃。まだこの目で見ていないのでそろそろ会いたいな。
分岐を白草山へ向かえば緩やかな下りの始まり。
笹の高さはしな以上・・・隠れんぼしたら見つけられる自信はありません。
白草山山頂へと続く登山道は素晴らしい開放感。
傾斜の緩やかさもあって足取りは自然と軽くなって行きます。
振り返ると段々と重なる笹原が続いていました。
この開放感たっぷりの稜線歩きが白草山が愛される理由でしょうね。
白草山山頂
(12:15-35)
林道ゲートから2時間半で登頂できました。
御嶽山の展望で知られる白草山ですが、笠かぶり・・・
しかしながら、360度のパノラマビューが待っています。
少しだけ進んでみるとミヤマアキノキリンソウが手招き。
時間が押しているから今日は帰るけど、また来るよ!
帰路は駆け下りて100分で下山できました。
まとめ
長らく候補に挙げつつも機会に恵まれなかった白草山。
下呂に用事ができたのでうまく組み合わせて登れました。
黒谷林道歩きは退屈ですが、登山道の整備は完璧。
傾斜は緩やかでとても登りやすく、山頂部の笹原は開放感たっぷり!
眺望素晴らしい初心者にもおすすめの山でした。
5月は水芭蕉、7月はササユリ、10月は紅葉が楽しめます!
最後まで読んでくださってありがとうございます!
参考になった書籍