奥三界岳は夕森渓谷と滝が美しく、眺望素晴らしいお山です。
登山道は吊橋、ガレ場、湿地と様々な表情を見せてくれます。
山頂付近、石楠花の見頃は5月末。湿地帯には水芭蕉が見られる。
奥三界岳ってどんなとこ?
岐阜県中津川市と長野県木曽郡にまたがる1,810mの山「奥三界岳」
南西に「三界山」があり、その奥の山に由来する。
周辺地域では「奥三界山」で親しまれる。
ココに注意
奥三界岳への登山道は吊橋腐食のため、当面通行禁止です。(2022年11月12日確認)
(「奥三界山への登山通行禁止-中津川市 」より )
登山ルート
主な登山ルート
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夕森渓谷ルートの山行情報
日程 | 2022年8月28日 |
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ルート | 夕森渓谷キャンプ場 ⇒ 龍神の滝 ⇒ 銅穴の滝 ⇒ 奥三界岳登山口 ⇒ 廃小屋 ⇒ 奥三界岳 |
グレーディング | 体力度 4/10 1泊以上が適当 難易度 A/E 登山装備が必要 |
アクセス | 夕森渓谷キャンプ場 (中津川I.Cから35分) |
三角点 | 奥三界岳 三等三角点 「奥三階」 |
周辺情報 | 夕森渓谷キャンプ場 駐車場 85台 無料 |
軌跡データ/標高グラフ
コースタイム
活動時間
6:25
距離
18.5 km
上り
1,277 m
下り
1,277 m
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夕森公園
20 分
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竜神の滝
40 分
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銅穴の滝
55 分
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登山口
20 分
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営林署小屋
80 分
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夕森庭園
5 分
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奥三界岳
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奥三界岳
5 分
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夕森庭園
40 分
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営林署小屋
15 分
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登山口
70 分
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銅穴の滝
35 分
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夕森公園
山行レポート
夕森公園
奥三界岳登山の起点、夕森公園。
滝と紅葉が売りのアウトドアスポットだ。
せせらぎ橋を渡り、パワースポット「竜神の滝」に向かう。
水が澄んでいる。水の美しさが渓谷美を引き立てる。
夕森渓谷のせせらぎを聞きながら国設ゾーンを進む。
「竜神コース」の案内板が竜神の滝まで導いてくれる。
炊事場を過ぎ、緩やかに登れば、バンガロー終点。
岩肌を流れ落ちる、名もなき滝。
苔生した遊歩道に架かるもみじ橋。
水・苔・石・木に橋の赤がぐっと映える。
竜神ゾーンをかすめ、竜神広場へ向かう。
遊歩道は砂利が敷かれ、しっかりと整備されている。
竜神の滝
龍神伝説碑を横切り、夕森かけ橋を渡る。
夕森かけ橋から美しい夕森渓谷と龍神の滝が一望できる。
龍神の滝から清流が荒々しく流れ落ちる。
滝壺の底まで見える透明度。
瀑音の中、エメラルドグリーンに癒される。
観瀑台から遊歩道を戻る。竜神神社に出た。
夕森の山々を守る龍神が祀られている。
竜神神社から竜神の滝の滝口が見える。
竜神神社から林道に入り、銅穴の滝に向かう。
夕森渓谷キャンプ場のバンガローを抜け、林道ゲートに着いた。
荒く補修された林道。沢が路上を横切る洗い越し。
ちょっとした変化がリフレッシュさせてくれる。
岩肌を流れる分岐瀑、忘鱗の滝。
絶景ポイントからは大きな滝を見下ろせる。
夏盛りでも瑞々しい花々が迎えてくれる。
標高およそ800m、里山なら山頂。高山植物だろうか?
銅穴の滝
銅穴の滝は落差17m。
数段に広がり、見ごたえがある。
滝壺まで近づけた。
滝のうねりに蛇や龍の影が見えるようだ。
駐車場からおよそ1時間。
銅穴の滝を眺めながら休むのにぴったりだ。
ペアピンカーブを登り、川上林道を離れ、奥三界岳・一ツ滝に向かう。
根階段を登り、丸太階段を下りる。
細く滑りやすい吊り橋だ。ゆっくり渡ろう。
ちょっとした岩登り。
足場が豊富で簡単に登れた。
登山道は細いけど、踏跡しっかり。
奥三界岳・一ツ滝・アゼ滝分岐。
直進は川上川を登り詰め、アゼ滝・一ツ滝に向かう。
大きく左右に振られながら、ゆっくりと高度を上げる。
笹薮が濃くなってきたら尾根は近い。
尾根に乗り、直登が始まる。
5分ほど登り詰めれば、夕森田立林道だ。
正面にドンと現れた夕森山。
夕森山を左に大きく巻き、奥三界岳に向かう。
林道分岐は右が奥三界岳だ。
木々が頭上に広がり、気持ち良い森に入る。
ひび割れ、落石だらけの夕森田立林道。
山母子、四葉鵯、草牡丹。
夏の花々が登山道を彩っていた。
丸野橋。登り始めて2時間半だ。
滝を過ぎると休憩地はない。キリ良いタイミングで休もう。
奥三界岳登山口
丸野橋から10分で奥三界岳登山口。
小さなハシゴを登り、大きく左に巻進む。
朽ちた橋を確かめながら渡ろう。
崩落地。夕森田立林道から落石は逃れられない。
狭い舗装路を気持ち良く進めば、草牡丹の藪が始まる。
頭上が開け、見晴らしが良くなり、ガレ場が始まる。
営林署小屋
営林署小屋裏から本格的な登りが始まる。
急な登りは10分ほどで落ち着き、P1708の右を巻く。
沢をまたぎ、緩やかに高度を上げる。
岩がゴロゴロの沢を登り詰めて行く。
ピンクリボンは登山道の証。
P1708を大きく右に巻く。
笹薮が低くなって開放感が出てきた。
県境稜線に合流。笹原からヒノキ樹林に入る。
土と枯葉が柔らかく、足に優しい。歩幅が自然と広がる。
長かった奥三界岳、最後の登りが始まる。
登り切ると石楠花が迎えてくれた。
奥三界岳まで0.5km、10分だ。
夕森庭園
山頂部は夕森庭園、高山植物が迎えてくれた。
秋の麒麟草、竜胆が咲き、岩鏡、菅葵の葉が見られた。
樹林は湿地帯でぬかるんでいる。
敷かれた丸太をうまく進もう。
ぬかるみを抜ければ、奥三界岳山頂は近い。
奥三界岳 山頂
笹原にたたずむ、桧の展望台。
雨風に晒され、傷んでいるがしっかりと支えてくれる。
真っ青で美しい空。休憩込で5時間の御褒美だ。
「 岐阜県の山」で知って10年。やっと来れた。
山頂で30分休み、下山中にカモシカに初めて出会う。
駆け下りて2時間40分で下山。お疲れ山でした!
まとめ
奥三界岳は夕森渓谷と滝が美しく、眺望素晴らしいお山です。
長い林道歩きも変化があり、楽しめました。
登山道は吊橋、ガレ場、湿地と様々な表情を見せてくれます。
山頂付近、石楠花の見頃は5月末。湿地帯には水芭蕉が見られる。
最後まで読んでくださってありがとうございます!