鈴鹿山脈

ミツマタ浮かぶ幽玄の森 野登山 ミツマタの森~表参道

2017-05-28


一面に広がるミツマタはまさに群生!
100座以上登っても知らない景色がそこには広がっていました。
鈴鹿山脈では今一つぱっとしない野登山ですがミツマタの森は必見です!

概要

三重県鈴鹿市と亀山市にまたがる鈴鹿山脈南部、標高851mの山「野登山ののぼりやま
山頂にある野登寺に由来する。古くは鶏足山と呼ばれていた。
全国でも珍しいミツマタの大群生地として知られています。

主な登山ルートは3ルート。
・表参道
・一の谷ルート
・ミツマタの森ルート

幽玄なミツマタの森ルートで山頂に至り、表参道を戻るルートを歩いてきました。

日程 2017年4月16日
ルート 坂本棚田 ⇒ ミツマタの森 ⇒ 仙鶏尾根 ⇒ 野登山 ⇒ 表参道 ⇒ 坂本棚田
アクセス Googleマップで「坂本棚田 案内所 駐車場 」を確認!
三角点 野登山 二等三角点 「野登山」
周辺情報 坂本棚田案内所 駐車場 20台

トレッキングレポート

坂本棚田 山の駅


(10:35)
ちょっぴり寝過ごし時刻は10時半・・・
駐車場はほぼ満車ながらも駐車できました。


まだ入山しないうちからスミレが出迎えてくれました。
今回の主役はミツマタだけど、他にどんな花々が楽しませてくれるのか・・・


(10:50)
駐車場を後にし、正面の野登山へ歩き始めます。
標高851mと高さはないものの、およそ8kmとやや距離のあるこのコース。
しなの体力に不安はあるけれど、きっとミツマタが力をくれるでしょう。


1本目を左折し、この分岐は直進すれば坂本棚田のど真ん中!


日本の棚田百選にも選ばれた坂本棚田が広がります。
野登山麓の緩やかな斜面に広がる棚田はおよそ440枚!

Googleマップでは棚田の航空写真が見られます。
坂本集落を囲うように広がる棚田の美しさに思わず納得!


入道ヶ岳登山の起点となる椿大神社へと続く東海自然歩道。
思えば初めてのトレッキングは養老の東海自然歩道でした。
中途半端に終わったので記事にはしていませんがいつか踏破したいところ。

獣害対策扉


(11:00)
東海自然歩道の案内板を過ぎれば獣害対策ゲート。
閂とフランス落としの2段施錠を開錠すればいよいよ登山道が始まります。


幅は狭いもののしっかりと踏み固められた登山道。
国土地理院地図では軽車道・・・林業のために整備されたのかな?


山の斜面にはスミレサイシンの集落が点在していました。
苔が留めた雨水を吸い上げて咲く健気な姿はいつも元気をくれます。


いつも控えめに咲いているヤブツバキ。
調べてみると12月から4月に掛けて開花するようです。
開花は一週間ほどだと思っていたのでびっくり!


小さく可愛らしく咲いていたのはミヤマハコベ。
ミツマタを目当てに来て、ここまで春の花々に歓迎されるとは思っていませんでした。


(11:30)
獣害対策ゲートから30分で石橋に到着。
水量豊かな沢の斜面には多くのスミレサイシンが咲き誇っていました。


「桜が生えてる!」としなが見つけたのはミヤマカタバミ。
あちこちに点々とし、宝探しのように楽しめました。


ぐっと狭くなり滑落防止ロープが張られた登山道へ。
この狭さだとリアカーも苦戦を強いられそうです・・・


大きく左に巻いて戻れば、軽車道は終わり・・・登山道が始まります。
見落としたものの軽車道終点前に表参道への分岐があるようです。


(11:45)
心地良いせせらぎを奏でる沢を渡渉すれば待ちわびたミツマタの森です。

ミツマタの森


葉がほとんどないまま花開くミツマタは不思議な浮遊感があります。
最盛期から少し遅れてきたけど、色褪せるていない黄金に輝くミツマタに会えました。


進むに連れてミツマタがその数を増していきます。
こうして後ろをぼかすと本当に宙に浮いているように見えます・・・幽玄!


鳩吹山のカタクリ、入道ヶ岳のアセビ、竜ヶ岳のシロヤシオ。
野登山のミツマタ群生地はそれらに負けない圧倒的なボリュームがありました。


やはり時期が遅く、色が抜けてしまったミツマタも・・・
白と黄では受ける印象が全く違うでしょう。間に合って良かった。


(11:55)
左手のミツマタに気を取られたまま丸太橋を渡ると・・・揺れる!
良くみれば中央は補修された別の丸太が敷かれています。


この美しいミツマタの森の美しさをどうにか写真に納めたいと二人悪戦苦闘。
少し歩いては1枚撮って、角度を変えてまた一枚・・・進まないけど、これは仕方ない。


(11:50)
避難小屋かなと思いきや、中で休める感じではありません。
おそらくミツマタの森の手入れの時に利用されるんでしょうね。


歩き始めて1時間・・・大して登っていないので疲れはありませんが携行食を補給。
いちが補給を終えてもしなはミツマタに夢中で追いついてきません。
こんなに喜んでくれるなら連れてきて本当に良かった。


小屋を過ぎの分岐は20分ほどで合流します。
左の尾根へと進みましたが、尾根に登ってしまうとミツマタはありません。
そのまま谷に沿って進むのがおすすめです!


尾根への登山道はミツマタに侵食されて狭くなっています。
触れて花を散らさないように隙間を歩いて行きましょう。


尾根から見下ろすミツマタの裏側は白く天の川のよう!
黄色い花弁は横から下へ向かっているので見下ろすとまるで印象が違います。


登り切るといつもなら喜んで駆け抜けていく痩せ尾根・・・
この時ばかりはミツマタから離れる寂しさが勝りました。


後ろ髪を引かれる思いで登る中、目に留まった苔の芽吹き。
花だけでなく、その礎となる苔にも春の訪れが感じられました。


ぱっと見インパクトのある岩が露出するところも・・・
岩や木の根が足場となるので歩幅を広げてペースアップ!


「あそこを登り切れば平坦になるよ!」の声にへろへろだったしなが復活。
ペースを上げるどころか駆け出して行くのにはびっくりしました。


踊り場から足元の斜面を見るとイワウチワが花開いていました。
春の使者を納めずにはいられない!斜面を数mほど滑り降りて撮影しました。

仙鶏尾根


(13:20)
仙鶏乗越を巻く踏跡を追ったら獣道へ突入。
そのままトラバースして鞍部で登山道に復帰しました。


杉の幹に書かれた「がんばって!!」に励まされ発奮するものの急斜面・・・
「ほら!もう斜面の終わりは見えてる!もう少しだ!」

車道歩き


(13:30)
斜面の終わりはまさかの車道でした。
地図を確認すると野登寺、野登山周辺まで続いているようです。


山頂付近まで来て車道を歩くのはちょっぴり残念ですが他にないなら仕方なし。
車道が苦手なしなは「もうずっと車道なの?」とご機嫌斜めなご様子・・・


振り返ると仙ヶ岳が手招きをしています。
鈴鹿山脈の名峰は一通り登ったつもりでいましたが鈴鹿10座も未完踏・・・
20山行を超えても終わらない懐の深さが素晴らしい!



4月半ば、標高1,000mに満たない野登山でも雪が残っています。
雪好きのしなは上を歩くはしないものの蹴り込んで遊んでいました。


車道を歩き進めると鈴鹿市方面が開けて来ました。
手前に見えているのは入道ヶ岳の二本松尾根と北尾根かな?


(13:45)
野登寺・国見広場分岐。
長い歴史を誇る野登山も気になりますがまずは山頂へ。
左の国見広場へ向かいます。


温もりあふれる「いわかがみ道入口」は一周20分。
今回は見送りますが是非とも訪れたいところ。


「つつじの小径」も一周20分。
これはかなりの余裕をもって登りに来なければいけませんね。


(13:50)
野登山山頂へはこの分岐を右手に入って行きます。
国見広場は展望が良く、入道ヶ岳・御在所岳を一望できます。
が・・・しなの却下で山頂を目指します。


緩やかな登りを越えればやがて野登山山頂です。

野登山 山頂


(13:50-14:35)
野登山山頂は展望のない小広場。
到着が遅過ぎたからか、唯一のパーティも立ち去るところでした。
晴天に感謝しながら遅めの昼食をゆっくり楽しみました。


坂本棚田駐車場から写真を撮りながらゆっくり登って3時間。
休憩、写真なしなら2時間半を切れるでしょう。


山頂を奥に進むと可愛らしいお地蔵さん。
手に持ってるのは大葉の傘かな?


下りは野登寺の表参道を行きます。
良く踏まれた緩やかな登山道を駆け下りて行きます!


この池に目を奪われて登山道を見失ってしまいました。
池の手前を左に進むのが正解です。

野登寺


(14:45)
野登寺の参道分岐。「帰路」から降りて来ました。
立ち寄る予定でしたがしなの消耗が激しいので断念。
野登山は他にもルートがあるし、山頂部のサブコースもある・・・また来ます!


長い歴史を感じさせる杉の大木。
御神木ですらないのこの大きさ・・・幹の太さはざっと5しな分?


(14:50)
野登寺の山門。実は車でここまで来られます。
ここから野登寺、山頂部のサブコースを歩くのも良いでしょう。


尾根を駆け下りて、夢創庵付近で車道へ再合流。
夢創庵内に登山道が続いていたようですが気づかず車道を歩きました。

表参道


(15:00)
表参道は車道を横切り続いています。
登山道の方が早くからあるはずなのにガードレールに切れ間はありません。


ガードレールを跨いで再び表参道へ入って行きます。


表参道に合流してすぐにある石仏。
いくつもの石仏が参拝者を見守っています。
・・・今回は参拝しなくてごめんなさい。


表参道は明瞭で広い歩きやすい登山道。
しかしながら、急降下するところもありました。


枯葉に埋もれた登山道は歩幅を小さく取りましょう。
足を滑らせたときに姿勢を回復しやすくなります。


(15:20)
石仏のある坂本・林道分岐。
この辺りに林道はないはずですが・・・ミツマタの森へ繋がっている?


小さな沢を軽く跨いで巻き気味にゆっくり高度を下げて行きます。
石仏と杉林は良く似合いますね、お気に入りの1枚です。


(15:30)
表参道コースの登山口まで戻って来ました。
急いで駆け下りた結果、1時間でここまで来られました。


しなの足にダメージが蓄積されてきたので小休止。
十分な筋力がないまま、爪先重心で駆け下りたので足首・足指が効かなくなったようです。


麓まで降りて来るとジロボウエンゴサクが労ってくれました。


獣害対策ゲートは登りと同じ、閂とフランス落としの二段施錠。
楽しかった野登山登山も終わりを迎えます。


坂本棚田案内所 駐車場まではおよそ15分・・・お疲れさまでした!

まとめ

山の斜面に広がるミツマタに惹かれて決めた野登山。
標高851mと低いものの、およそ8km・・・歩き甲斐がありました。
ミツマタの森までは軽車道なので気軽に歩けます。

一面に広がるミツマタはまさに群生!
100座以上登っても知らない景色がそこには広がっていました。
鈴鹿山脈では今一つぱっとしない野登山ですがミツマタの森は必見です!
この記事で少しでも多くの方にミツマタの森を知っていただければと思います。

最後まで読んでくださってありがとうございます!

野登山のミツマタはいかがでしたか?

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