北アルプス

噴煙を上げる北アルプス唯一の活火山 焼岳 中尾ルート

2015-09-08


お盆を1座で終えるわけがない!
2座目は初の活火山、焼岳を登って来ました!

概要

長野県松本市と岐阜県高山市にまたがる2,455mの活火山「焼岳やけだけ
常時観測対象の火山に指定され、日本百名山に選定されている。別名硫黄岳。

主な登山ルートは3ルート
・新中の湯ルート( 中ノ湯 ⇒ P1972 ⇒ 下堀沢出合 ⇒ 焼岳 )
・上高地ルート( 上高地 ⇒ 峠沢 ⇒ 焼岳小屋 ⇒ 焼岳展望台 ⇒ 中尾峠 ⇒ 焼岳 )
・中尾ルート( 中尾 ⇒ 中尾峠 ⇒ 焼岳 )
この他、西穂高岳からの縦走ルートもあり。

日程 2015年8月16日
ルート 中尾ルート( 中尾登山口 ⇒ 焼岳小屋 ⇒ 焼岳展望台 ⇒ 中尾峠 ⇒ 焼岳 )
グレーディング 体力度 4/10 難易度 C/E
アクセス Googleマップで「焼岳登山者駐車場 」を検索!
三角点 焼岳(南峰) 二等三角点 「焼岳」
周辺情報 焼岳登山者駐車場 15台

トレッキングレポート

中尾登山者駐車場


(8:45)
中尾ルートの登山者駐車場は15台ほどのスペース。
西穂高岳の混雑から早めに車を止めて車中泊・・・空いてますね。
目覚めると硫黄の香りがどこか心地良い!


(8:45)
駐車場脇には登山ポスト。万が一に備えて登山届を出しましょう。
西穂高岳に続く、焼岳登山・・・行ってきます!


林道沿いに温泉が蒸気を上げています。
山に温泉は付きもの、でも、こういうのは初めてだ。

いち
いち
さすが活火山は違う

中尾登山口


(9:15)
通行禁止の看板横にひっそりと立つ焼岳登山口標識。
どうしてこんなところに立っているんだろう?


岐阜県の山」にもあるゲートを通過。


焼岳が見えた!
これまで登った山と違った荒々しい山容に期待が高まる!


(9:20)
林道分岐は左へ。
小さいながらに看板もあるので心配ありません。


こちらが中尾登山口。
林道を歩いてもやがて登山道へ合流しますが遠回り。


登山口から少し降りて、渡渉ポイント。
橋は安定していて不安はありません。


緑がちょっぴりうるさいけど、明瞭な登山道。
日本百名山なのに里山の雰囲気です。


この大きな倒木は処置済。
跨げば良いんだけど、助かります。


(9:45-50)
本日三度目の焼岳登山口。
割谷資材運搬路をそのまま進むとこちらに合流します。
ベンチのある小広場で良い休憩スポットでした。


少し登ればブナの原生林が見事。

いち
いち
ブナの長老様かな?

白水の滝


(9:55)
展望所からは落差45mの白水の滝を遠望。
ちょっと遠いなぁ・・・


この木の階段は急登の合図。
ジグザクに高度を上げて行きます。


どこか可憐で美しいセンジュガンピ。
足元を見がちなときほど周りの景色を楽しまねば!

鍋助横手


(10:20)
鍋助が滑落死したとされる鍋助横手。
確かに転落したら止まらなそうだ・・・

ヒカリゴケ群生地


(11:00)
前半のハイライト、ヒガリゴケエリアへ突入!


岩陰を探せばヒカリゴケがいっぱい!
ヒカリゴケの優しい光は本当に癒されます。


ガラス越しでなく自然の中で見るヒカリゴケは感動すら覚えます。


ヒカリゴケも納得の苔天国。
その苔に根を下ろすシダ・・・良いなぁ


(11:15)
笠ヶ岳が久しぶりに姿を見せてくれました。
立枯れしたトウヒも良いアクセント。


平坦地ににある焼岳雨量観測所。

秀綱神社


(11:25)
高山の松倉城主三木秀綱を祀る秀綱神社。
丸太ベンチもあって休憩にぴったりです。


丸太が敷き詰められた歩きやすい登山道が続きます。


(11:35)
焼岳小屋・中尾峠分岐は焼岳小屋へ。


一瞬、リンゴに見えて「!?」となったきのこ。


今回も出ました!折れた木を活かした森のゲート!


(11:50)
西穂山荘・焼岳分岐。
ここまで来れば焼岳小屋はすぐ!


(11:51-55)
大迫力の焼岳をバックに焼岳小屋へ到着!

焼岳小屋

焼岳小屋で山バッチを購入!
ヘルメットの無料貸出もありました。


焼岳小屋直前の分岐から焼岳展望台へ向かいます。


焼岳展望台と焼岳のコラボレーション!
荒々しい焼岳と緑豊かな展望台の対比が素晴らしい!

焼岳展望台


(12:10-20)
焼岳展望台からは望む焼岳は雄大な姿を見せてくれた。
ここまで来て、雲行きが怪しくなってきました・・・


展望台を駆け下りると白く色褪せた苔たち。
青々とした苔は好きだけど、色褪せた苔はどこか神秘的。

中尾峠


(12:25)
下り切った鞍部が中尾峠。
焼岳小屋前の分岐から右へ進めば近道です!


(12:30)
少し登って振り返れば焼岳展望台。
西穂高岳、奥穂高岳は雲に隠れるも前穂高岳が!


視線を戻すと、山頂部にガスが流れ込みます。
ガスが焼岳を包む前に急ごう。


(12:37)
倒れてしまった警告板。
「危険地域」の表現も漂う硫黄臭に納得。
でも、この歩みは止められない!


すっぱり切れ落ちたところも。
縁を無理に歩く必要はありません。


隣の尾根へ移ると硫黄が噴き出してる!
黄色い塊は硫黄の結晶です。


(13:00)
直登かと思いきや中央の大岩は左へトラバース。


鞍部が見えて来た。後少し!


(13:15)
シャリバテか足を何度も止めながら鞍部へ到着。
ここで中ノ湯ルートと合流します。


中ノ湯ルート方面と南陵。
三角点は南峰ですが、残念ながら立入禁止となっています。


ここまで来たら北峰までは残りわずか!
噴煙の上がる岩壁を軽く乗り越えて行きます。

焼岳北峰 頂上


(13:20-14:00)
西穂高岳に続いて、焼岳も登頂成功!
昨日の疲れか中尾峠からが辛かった!


眼下には火口湖も・・・。
中ノ湯ルートなら良い写真が撮れそうですね!


これ以上近づくのは怖い大穴!
この穴はどこへ続いているんでしょうか?


上高地側から登る中ノ湯ルート。
どうやら中ノ湯ルートが一番人気!


(14:00)
40分間しっかり休むと、ガスが辺りを包み込む。
帰路の眺望を楽しみにしていたのに・・・


(14:10)
眺望がないので駆け下りることに集中。
やっとガスが晴れてきました。


最後の慰めか穂高方面も半分顔を出してくれました!
次は槍ヶ岳、奥穂高岳が目標です。


最後に焼岳を振り返って1枚。
今まで登ったどの山とも違った魅力のお山でした。
楽しかった・・・ありがとう、焼岳!

中尾峠から中尾へ戻り、16時には下山完了。
下りはかなり走っているので参考にしないでください。

まとめ

西穂高岳から眺める焼岳の山容は素晴らしく
火山への期待と好奇心を胸に登ってきました。
日本百名山に相応しい素晴らしいお山でしたね。

中尾ルートはどちらかと言えば不人気。
しかしながら、白水の滝やヒカリゴケ等の見どころも多く
秀綱神社や鍋助横手、焼岳小屋といったスポットも豊富。
たっぷり詰まった濃厚なルートでした!

最後まで読んでくださってありがとうございます!

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