お盆を1座で終えるわけがない!
2座目は初の活火山、焼岳を登って来ました!
概要
長野県松本市と岐阜県高山市に跨る標高2,455mの活火山「焼岳」
常時観測対象の火山に指定されており、日本百名山に選定されている。
別名は硫黄岳。
主な登山ルートは3ルート
・新中の湯ルート( 中ノ湯 ⇒ P1972 ⇒ 下堀沢出合 ⇒ 焼岳 )
・上高地ルート( 上高地 ⇒ 峠沢 ⇒ 焼岳小屋 ⇒ 焼岳展望台 ⇒ 中尾峠 ⇒ 焼岳 )
・中尾温泉ルート( 中尾温泉 ⇒ 中尾峠 ⇒ 焼岳 )
この他、西穂高岳からの縦走ルートもあり。
日程 | 2015年8月16日 |
---|---|
ルート | 中尾温泉ルート( 中尾温泉登山口 ⇒ 焼岳小屋 ⇒ 焼岳展望台 ⇒ 中尾峠 ⇒ 焼岳 ) |
グレーディング | 体力度 4/10 難易度 C/E |
アクセス | Googleマップで「焼岳登山者駐車場 」を検索! |
三角点 | 焼岳(南峰) 二等三角点 「焼岳」 |
周辺情報 | 焼岳登山者駐車場 15台 |
トレッキングレポート
(8:45)
中尾温泉ルートの登山者駐車場は15台ほどのスペース。
西穂高岳の混雑から早めに車を止めて車中泊・・・空いてますね。
目が覚めると漂う硫黄の香りがどこか心地良い!
(8:45)
駐車場脇には登山ポストも。火山だし万が一に備えて登山届をIN!
お盆二日目の焼岳登山・・・行ってきます!
林道沿いに温泉が蒸気を上げています。
登山に温泉は付きものですがこういうのは初めて。
「さすが火山は違う」と盛り上がってきました!
(9:15)
割谷資材運搬道路の看板の隣に焼岳登山口標識。
どうしてこんなところに立っているんだろう?
気にせず林道を進みます。
ここで期待していなかった焼岳が見えた。
これまで登った山とは異質な山容に期待が高まる!
(9:20)
こちらの林道分岐は左へ。
小さいながらに看板もあるので心配ありません。
こちらが中尾温泉登山口。
林道をそのまま歩いても登山道へ合流しますが
遠回りになるようです。
登山口から降りて、割谷を渡渉。
木橋は安定していて不安はありません。
ちょっぴり緑がうるさいものの明瞭な登山道。
日本百名山なのに里山の雰囲気です。
(9:45-50)
本日三度目の焼岳登山口。
割谷資材運搬路をそのまま進むとこちらに合流するようです。
丸太ベンチのある小広場で良い休憩スポットでした。
(9:55)
展望所からは落差45mの白水の滝を遠望。
ちょっと遠いなぁ・・・
この木の階段は急登りの合図。
ジグザクに高度を上げて行きます。
どこか可愛らしいセンジュガンピ。
辛い時こそ周りの景色を楽しまねば!
(10:20)
鍋助が滑落死したとされる鍋助横手。
確かに転落したら止まらなそうだ・・・
看板が無くとも岩陰を探せばヒカリゴケがいっぱい!
ヒカリゴケの優しい光は本当に癒されます。
ガラス越しでなく自然の中で見るヒカリゴケは感動すら覚えます。
ヒカリゴケも納得の苔天国。
その苔に根を下ろすシダ・・・良いなぁ
(11:15)
久しぶりに笠ヶ岳が姿を見せてくれました。
立枯れしたトウヒも良いアクセント。
(11:25)
高山の松倉城主三木秀綱を祀る秀綱神社。
丸太ベンチもあり一息付くのにぴったりです。
(11:50)
西穂山荘・焼岳分岐。
ここまで来れば焼岳小屋はすぐ!
(11:51-55)
大迫力の焼岳をバックに焼岳小屋へ到着!
焼岳小屋内には1パーティ、外で2名が休憩中。
西穂山荘との落差にびっくり!
焼岳小屋で山バッチを購入!
ヘルメットの無料貸出もありました。
焼岳展望台と焼岳のコラボレーション!
荒々しい焼岳と緑豊かな展望台の対比が素晴らしい!
(12:10-20)
焼岳展望台からは何とも雄大な焼岳の姿!
ここに来て、少し雲行きが怪しくなってきました・・・
展望台を駆け下りて行くと火山灰のせいか白く色褪せた苔群。
青々しい苔も好きですがこちらもどこか神秘的。
(12:25)
降り切ったところが中尾峠。
焼岳小屋前の分岐から右へ進めば近道です!
(12:30)
少し登って振り返れば焼岳展望台。
西穂高岳、奥穂高岳は雲に隠れるも前穂高岳が!
視線を戻せば、山頂部にガスが流れ込みます。
完全にガスに包まれる前に急がねば・・・
(12:37)
倒れてしまった警告板。
「危険地域」の表現も漂う硫黄臭に納得。
でも、この歩みは止められない!
すっぱり切れ落ちたところも。
無理に縁を歩く必要はありません。
隣の尾根へ移るところで噴出口。
岩上に硫黄が結晶化していました。
(13:00)
直登かと思いきや中央の大岩は左へトラバース。
(13:15)
シャリバテか足を何度も止めながら鞍部へ到着。
ここで中ノ湯ルートと合流します。
中ノ湯ルート方面と南陵。
三角点は南峰ですが、残念ながら立入禁止となっています。
ここまで来たら北峰までは残りわずか!
噴煙の上がる完璧を軽く乗り越えて行きます。
(13:20-14:00)
西穂高に続き、焼岳も登頂成功!
昨日の疲れか中尾峠からが辛かった!
眼下には火口湖も・・・。
中ノ湯ルートなら良い写真が撮れそうですね!
これ以上近づくのは怖い大穴!
この穴はどこへ続いているんでしょうか?
こちらは上高地側から登る中ノ湯ルート方面。
どうやらこちらのルートが一番人気!
(14:00)
40分間しっかり休んでいたらこの状態。
眺望を楽しみにしていたのに・・・
(14:10)
眺望も得られないので下りに集中。
ここまで降りてやっとガスが晴れてきました。
最後の慰めか穂高方面も半分顔を出してくれました!
次は槍ヶ岳、奥穂高岳が目標です。
最後に焼岳を振り返って1枚。
今まで登ったどんな山とも異なる魅力のお山でした。
楽しかった・・・ありがとう、焼岳!
中尾峠から中尾温泉へ戻り、16時には下山完了。
下りはかなり走っているので参考にしないでください。
西穂高岳から眺める焼岳の山容は素晴らしく
期待と火山への好奇心を胸に登ってきましたが
日本百名山に相応しい素晴らしいお山でした。
中尾温泉ルートはどちらかと言えば不人気。
しかしながら、白水の滝やヒカリゴケ等の見どころも多く
秀綱神社や鍋助横手、焼岳小屋といったスポットも豊富。
たっぷり詰まった濃厚なルートでした!
最後まで読んでくださってありがとうございます!
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