錫杖ヶ岳に続き、布引山地の第二弾として選んだ経ヶ峰。
標高が低く、歩行距離が長いのでゆったり登られます。
鈴鹿山脈の山々に隠れていますがとても登りやすく良いお山でした。
概要
三重県津市北部にある標高819mの山「経ヶ峰」
布引山地の独立峰で円錐型の姿が美しい。
山頂は広く眺望が良い。鈴鹿山脈、伊勢湾、布引山地が見渡せる。
(「経ヶ峰ハイキングコース案内-津ぅrip 」より)
日程 | 2019年2月17日 |
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ルート | 笹子谷登山口 ⇒ 山小屋 ⇒ 経ヶ峰 ⇒ 嘉嶺の頭 ⇒ 北笠岳 ⇒ 笹子谷登山口 |
アクセス | Googleマップで「笹子谷登山口 駐車場 」を確認する |
三角点 | 経ヶ峰 二等三角点 「経ヶ峯」 |
嘉嶺の頭 四等三角点 「河内」 | |
周辺情報 | 笹子谷登山口 駐車場 10台 |
トレッキングレポート
(9:25)
錫杖湖から南下しておよそ10分。林道経ヶ峰線分岐へ到着。
人気が高い経ヶ峰ですが静かなルートみたいですね。
少し戻って林道経ヶ峰線へと入ります。
綺麗な案内板もあるので心配ありません。
林道経ヶ峰線は緩やかな杉林。
軽トラックなら行けちゃうかもしれません。
(9:30)
・・・と思ったら舗装が再開。
山活が充実すると退屈に感じる林道も時間が開けば癒しをくれます。
笹子谷左岸に立つ北笠岳への分岐。
こちらは下山ルートで利用します。
国土地理院地図ではここが北笠岳登山口。
薄い踏跡が微かに残ります・・廃道化が進んでいますね。
林道は荒れても石橋は登山道を守り続けてくれます。
表面が削れたくらいじゃビクともしません。
(9:45)
閉鎖の看板に戸惑ったけど、規制情報はありません。
恐らく車止め・・・横を通り抜けます。
幅が狭くなり登山道の雰囲気が出始めました。
ここは軽トラでも走れなさそう・・・閉鎖も納得です。
気付くと頭上が開け、明るくなっていました。
土砂が崩れ落ちて林道を侵食、歩くなら問題ありません。
標高を上げただけあって雪が現れました。
柔らかさから雪は降ったばかり、日が昇る前に会えて良かった。
こんな冬に花が咲いている?と近付いてみると綿毛でした。
ワタスゲにもいつか会いに行きたいなぁ・・・
(9:55)
林道経ヶ峰線の終点にある雨量計。
ここまでは林道・・・待ちわびた登山道が始まります。
安全確保のロープも納得の狭い登山道。
枯葉のクッションは時に足を滑らせます・・・
土砂流入で埋まった枯沢を一跨ぎ。
誰もいないけど、しっかりした整備で心配はありません。
沢のせせらぎが火照った身体を癒してくれました。
せせらぎの清涼感は風鈴にも負けません。
杉の樹林帯へ入り、雪が薄っすらと積もります。
陽当たりのない北斜面だからかそれとも・・・
薄っすらとした雪だけど、最初に踏み入れる気分は悪くない。
不思議と足の回転が上がってぐいぐい進む。
稜線が近付くと気付けば駆け出していました。
・・・いつも騙されて足を止めちゃうんですけどね。
ひのきを鹿の食害から守るため、柵が設置されています。
開きっぱなしだったので閉めておきました。
左手には稲子山・・・かな?
帰路は左岸の北笠岳を通るのでまたの機会に。
振り返ると津市の街並みが見られました。
津⒑山を登りたいけど、鈴鹿10座から完登しなきゃね。
眺望に優れ、体力レベルが低い、人気の錫杖ヶ岳に行ってきました。 短い加太コースは変化に富み、お山の楽しさがたっぷり! 初 ...
再び振り返ると中央左に錫杖ヶ岳。
登山の楽しさを教えてくれるお山で初心者におすすめです。
初心者超おすすめ!錫杖ヶ岳 加太コース
視線を左に移せば、嘉嶺の頭と北笠岳。
帰路はかなりの登り返しになりそうだ・・・
(10:30)
柵を二つ越えると笹子谷と北笠岳の合流点が見えてきました。
合流点からは広大な山頂部となって一気に緩やかになります。
経ヶ峰北東に位置する稲子山への分岐点。
小ピークが連続する歩き応えのあるルートです。
緩やかな登山道に歩幅を広げても息は切れません。
細い登山道を気持ち良く駆け抜けて行きます。
テント場もある山小屋にたどり着きました。
いざとなったら小屋に逃げられるし、良い練習場ですね。
山小屋に水場はあるものの、飲料水ではありません。
ざっと顔を洗い流させてもらいました。
(10:35-40)
キレイに手入れされた山小屋。
山頂は目前ですが立ち寄らせてもらいます。
霊仙山、藤原岳、綿向山と三重県の山小屋はどこもキレイ。
こんなにキレイなら山小屋泊も良いかもしれない。
山小屋にある安濃町・経ヶ峰分岐。
山頂へは右の登山道を進みましょう。
大きく左に回り込むと丸太階段が現われました。
段差に無理がなく、駆け上がれます。
入道ヶが思い出されるアセビのトンネル。
陽当たりが良くなり雪が薄くなってきました。
山頂にある経ヶ峰ハイキングコース案内図。
安濃から登る方が多いようです・・・笹子谷ルートはほとんど記載されていません。
東屋と展望台がある経ヶ峰山頂。
ここに来て登山者が続々と増えてきました。
(10:50)
錫杖ヶ岳で経ヶ峰を知っておよそ3年。
やっと経ヶ峰の頂に立てました。
経ヶ峰は眺望が素晴らしく全方向楽しめます。
錫杖ヶ岳から津市街が一望。
風車が立ち並ぶ青山高原方面。
幼少期に訪れた記憶が薄っすらと残ります。
展望台からの眺望も素晴らしいの一言。
右にある小さなお山は長谷山・・・三角点もあるのでいずれ登りに行きます。
(11:00)
眺望を楽しみつつ携行食を補給。
次の山も控えているし、身体が冷える前に帰ろう。
(11:10)
勢いに任せて駆け下りれば10分で北笠岳分岐。
ここから嘉嶺の頭・北笠岳を経て下山します。
危うく見落としそうな笹子山山頂。
国土地理院地図には記載されていません。
柵に沿って歩けば良いかと思いきやここでお別れ。
しかしながら、踏跡は明瞭で心配ありません。
左に伸びる踏跡はP741へと続いて行きます。
ピンクテープが巻かれる右へ進みましょう。
ここから案内が白テープへと変わりました。
雪に埋もれる色なので降ってなくて良かった・・・
森の境界に引かれた雪の白線が通り道。
まるで自然に導かれているように感じて笑みがこぼれました。
うっすらと残る踏跡に主張の激しいテープ。
地図にはないけど、ここから登るルートがあるのかも?
細い尾根の先に赤テープが貼られています。
近道か廃道か・・・横目に通り過ぎました。
(11:30)
嘉嶺の頭への登り返しが始まります。
終盤の登り返しは本当にきつい!
間隔の開いた丸太階段。
雨のときにぬかるみから助けてくれます。
(11:40)
鈴鹿山脈でおなじみの山名板が迎えてくれました。
嘉嶺の頭、北側にはアセビが広がっています。
その奥にちょこんと頭を出しているのが北笠岳・・・もう少しだ。
ここからはテープが黄色に変わります。
嘉嶺の頭~北笠岳はYAMAP地図がずれているので注意してください。
林道経ヶ峰線へと降りられます。
北笠岳を登る体力が尽きたときのエスケープルートですね。
(12:05-15)
展望の良い北笠岳へ辿り着きました。
ここからならきっと錫杖ヶ岳が綺麗に見えるはず・・・
錫杖湖が隠れるのが残念だけど、期待通り。
この眺望のためにがんばって歩いて来て良かった。
写真では伝わりにくいはずの斜度が伝わりますね?
つまり、想像以上の激下りです・・・
(12:45)
また斜度が増し、駆け下りれば林道経ヶ峰線へと合流しました。
錫杖ヶ岳に続き、布引山地の第二弾として選んだ経ヶ峰。
標高が低く、歩行距離が長いのでゆったり登られます。
鈴鹿山脈の山々に隠れていますがとても登りやすいお山です。
北笠岳、稲子山、笹子谷とルートの自由度が高く。
テント場、山小屋を利用した、テント泊縦走トレーニングにもぴったり。
様々な需要に応えてくれる懐の広いお山でした!
最後まで読んでくださってありがとうございます!
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