鈴鹿山脈

竜ヶ岳 金山尾根~表道 シロヤシオ満開の稜線から大展望の山頂へ

2016-06-29


一昨年前に竜ヶ岳のシロヤシオを知り、昨年は裏年で花が少なく断念。
2年間待ち、やっとシロヤシオ満開の稜線に来れた。
花、滝、巨岩、稜線歩き、パノラマビューと見どころたっぷりのお山でした!

 竜ヶ岳ってどんなとこ?

三重県いなべ市、滋賀県東近江市にまたがる1,099mの山「竜ヶ岳」
春はシロヤシオの白い花が咲き乱れ、秋はシロヤシオの紅葉が楽しめる。
春のシロヤシオは羊の放牧とも言われ、人気が高い。

鈴鹿山脈中部にあり、鈴鹿セブンマウンテンに選ばれています。

登山ルート

(「宇賀渓(竜ヶ岳)登山マップ-いなべ市 」より)

主な登山ルート

  • 表道
  • 遠足尾根
  • 裏道 (立入禁止)
  • 金山尾根 ← このルートをご案内します
  • 中道

金山尾根~表道~宇賀渓の山行情報

三重県の山」掲載の金山尾根で登頂、表道から石榑峠、宇賀渓を戻りました。

日程 2016年5月22日
ルート 宇賀渓キャンプ場 ⇒ 金山尾根 ⇒ 竜ヶ岳 ⇒ 表道 ⇒ 石榑峠 ⇒ 宇賀渓キャンプ場
アクセス Googleマップで「宇賀渓キャンプ場 」を確認!
三角点 竜ヶ岳 二等三角点 「竜ケ岳」
周辺情報 宇賀渓キャンプ場駐車場 160台 普通車 500円
落合橋無料駐車場 15台

軌跡データ/標高グラフ

コースタイム

活動時間
7:00

距離
14.2 km

上り
1,125 m

下り
1,125 m

  • 宇賀渓キャンプ場

    20 分

  • 遠足尾根道口

    10 分

  • 魚止滝

    10 分

  • 金山尾根分岐

    110 分

  • 遠足尾根・金山尾根合流

    15 分

  • 治田峠分岐

    30 分

    竜ヶ岳

  • 竜ヶ岳

    40 分

  • 重ね岩

    40 分

  • 石榑峠

    20 分

  • 小峠

    40 分

  • 長尾滝

    30 分

  • 五階滝

    55 分

  • 宇賀渓キャンプ場

 山行レポート


シロヤシオが咲く春、竜ヶ岳の人気が高まる季節。
9時には宇賀渓駐車場は満車、国号421号線を戻り路肩に駐車。


落合橋無料駐車場も満車。
シロヤシオの最盛期はGW過ぎ、遅れたけど混雑に安心。


国道421号から竜ヶ岳が見える。
左の大ガレに笹原の山頂部・・・シロヤシオの羊が楽しみだ。
少し距離はあるけど、待ちに待った時間を思えば全く気になりません。

宇賀渓


竜ヶ岳登山の起点となる宇賀渓。
滝巡りは人気が高く、シロヤシオに次ぐ楽しみだ。
今回は魚止滝、長尾滝、五階滝を巡ります。


宇賀渓観光案内所前の登山道マップ。
看板の番号で現在地が把握できる。
マップはいなべ市のホームページから入手できます。

売店を抜け、アーチをくぐる。
北河内橋を渡り、北河内林道から竜ヶ岳登山道へ向かう。


宇賀渓北河内吊橋に吊橋が大好きのしなが突撃!
満面の笑みで駆け回る姿は子供のようでした。

しな
しな
揺れる!揺れるよー!

北河内林道


宇賀渓から北河内林道終点のホタガ谷まではおよそ20分。

いち
いち
歩幅を広げ、身体を温めよう。


宇賀渓登山道マップにもある水場「竜の雫」
このネーミングセンスには思わずニヤリ。


遠足尾根登山口。
遠足尾根は緩やかで眺望に優れる初心者向けルートだ。
いなべ市観光協会では下りにおすすめしています。


通行止めの裏道へ続くホタガ谷入口を過ぎ、北河内林道も終わり。
小さな白滝丸太橋を渡れば、登山道が始まる。


しなはちょっぴり揺れる白滝丸太橋に大喜び。

すぐさま魚止橋を渡って対岸へ。
丸太橋に比べれば安心な作りですが過信は禁物。
一度に5人以上の利用は禁止。


登山道の雰囲気が出て来た。
巻き気味に金山尾根入口を目指します。


魚止滝へ立ち寄りました。
透き通った水に響く水音、水しぶき・・・やっぱり滝は良いなぁ

魚止滝


・・・と思ったら魚止滝はもう少し先にありました。
エメラルドグリーンの滝壺を眺めていると癒されていく。
パワースポットでありヒーリングスポットだ。


まだ序盤なのにロープ場が現れる。
足元しっかりで念の為のロープでした。

金山尾根分岐


いよいよ金山尾根が始まる。
ここまではウォーミングアップ・・・本格的に登りが始まります。


花崗岩が露出する金山尾根。
傾斜がきつくなる。身体を温めていて良かった。


30分ほど登り、尾根がザレて来た。
少しの間、緩やかで快適な尾根歩きが続く。


竜ヶ岳が再び姿を現した。
手前に見えるのは中道尾根。右奥に見えるのが山頂です。


P587付近に入り、登山道がぐっと痩せてきた。
蛇谷分岐後も巻き気味の緩やかな道が続く。


急登を越え、新緑が美しい開けた森へ入る。
急登と平坦がテンポ良く入れ替わり、休憩タイミングが難しい。


銀竜草ギンリョウソウはこれからだ。


やがて岩塊の集中する岩尾根へ。
写真はインパクトがありますが問題なく進めます。


岩尾根を乗り越え、左に竜ヶ岳が姿を現した。
笹原を進む中道。その右の鞍部にはシロヤシオの羊が確認できる。
当たり年は山頂直下がシロヤシオで埋め尽くされるようだ。


正午を過ぎ、開けた場所で昼食タイム。
遠足尾根を行く人々を眺め、しっかりチャージ。


ヤマツツジが一本だけ鮮やかに咲き誇る。
シロヤシオを求めて来たのにちょっぴり得した気分。


念願のシロヤシオが姿を現し始めた。
花が落ちたり、少し痛んでいるけど、美しいシロヤシオが待っているはず・・・


階段を登り切り、金山尾根と遠足尾根の合流点。
快適な稜線歩きが始まる。


遠足尾根・・・稜線美にワクワクする。
ここを駆け下りたらどんなに気持ち良いんだろう?

遠足尾根・金山尾根合流


金山尾根・遠足尾根合流点。
「この先はシロヤシオが満開ですよ!」の声に思わずにっこり。


P1042のクラ辺りから本格的にシロヤシオの中へ入る。


皆が皆、シロヤシオを見上げながら笑顔で歩いている。
そこだけで終わらず続いて行くのが本当に素晴らしい!


足元にはかなりの花が落ちている。
ピークを過ぎてこれならピークはもっと・・・?


花咲く山はカタクリの鳩吹山、福寿草の藤原岳、アセビの入道ヶ岳、野登山のミツマタが浮かぶ。
竜ヶ岳のシロヤシオは最高の素晴らしさでした。


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シロヤシオの森を抜ければ、藤原岳へ続く治田峠分岐。


金山尾根と中道尾根の間に点々と広がるシロヤシオは羊の放牧とも言われる。
今回は羊がちょっぴり少なく寂しいですね。
奥には釈迦ヶ岳、雲母峰、御在所岳が見えた。


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気付けば竜ヶ岳の山頂が迫っていた。
笹原に伸びる登山道はいつも心を躍らせてくれる。


稜線を振り返ると鈴鹿屈指の開放的な登山道が続く。
別ルートで来てここを駆け下りてみなきゃ!


「良し!ラストスパートだ!」とテンションを上げて駆け出すものの1/3ほどでダウン。
毎回走りきれないけど、駆け出す足は止められない。
走れなくなっても歩幅は広がり、自然にペースが上がる。


振り返ると鈴鹿山脈北部の藤原岳と御池岳。
この周辺は「三重県の山」の表紙にも使われています。


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竜ヶ岳 頂上


笹が切り払われ、パノラマビューの竜ヶ岳山頂。
シロヤシオ目当ての登山者で賑わっていました。
食事休憩を除いて3時間15分・・・魚止滝やシロヤシオを考慮すると宇賀渓から3時間弱。


鈴鹿セブンマウンテンでは入道ヶ岳の眺望がお気に入りでした。
しかし、竜ヶ岳の眺望はそれを超える最高の眺め。
鈴鹿セブンマウンテンで後回しにされるとは信じられない!


眺望を楽しみ、携行食をしっかりチャージ。
帰路は表道から石榑峠、宇賀渓へ降りて行きます。


大ガレ前にある「斜面崩壊 立ち入り危険」
・・・危険、禁止とは書いていない。


大ガレ上はそれなりに登山道が続いていました。
前を見て歩けても、崖下は覗き込めません。
怖いものしらずのしなは平気で覗き込んでいました・・・すごい。

重ね岩


(15:00-15)
シロヤシオが敷かれた森の急斜面を駆け下りて重ね岩へ。
こういった名のある巨岩があると登りたくなって・・・


しなは腕力に任せに登り、子猫のように降りられなくなるハプニング。
岩場は降り方を考えて登らなければならない・・・良い教訓になりました。
次は俺の番!重ね岩からの眺望は最高の一言!


しなは写真のために向かいの岩に登っていました。
二人を更に客観的に写真へ納められたら面白そう!
でも、二人で打ち止め・・・残念です。


ザレ気味の掘割道は縁を歩いて転倒防止。
細かい分岐はやがて合流、心配はありません。


釈迦ヶ岳の羽鳥峰を思い出すザレたピーク。
奥にはザレた稜線歩きが記憶に残る三池岳。


入道ヶ岳を思い出すアセビの森を抜け、石榑峠へ。

石榑峠


表道登山口の石榑峠。重ね岩からの下り標準タイムは20分。
しなの足首が効かなくなり、ペースを落として進む。


石榑峠からは「酷道」旧国道421号を下る。


剥き出しのコンクリート舗装に道幅の狭さ、急傾斜。
登山者には立派な遊歩道だ。


石榑峠同じくコンクリート関所のある小峠。
しなの足首に優しい舗装路はここで終了。


小峠からすぐの小峠入口へ入る前に補給タイム。
日暮れが心配だけど、装備は十分。焦らず行こう。


宇賀渓沿いの登山道は明瞭だ。


宇賀渓の対岸にある砂山分岐。
砂山経由の中道で登り、遠足尾根で周回するルートもあり。
竜ヶ岳は本当に登山ルートが豊富!


長尾滝前の渡渉ポイントにはロープが張られていた。
が・・・ロープに頼ると逆に危ないので使用せず。増水した時用かな?


驚きの高さのハシゴを降りれば長尾滝だ。


足を滑らせれば即ドボン!この道の薄さにも驚かされた。

長尾滝

美しい曲線を描き、エメラルドグリーンの滝壺へ注ぐ長尾滝。
豪快な瀑音にほとばしる水しぶきに癒される。


ヨコ谷出合の登りにびっくり!
右下の岩から飛びついて危機一髪、ロープを使って登りましょう。


中道分岐。後は宇賀渓を高巻く登山道を戻るだけ。
やっと終わりが見えてきた。

五階滝


蛇谷の五階滝。上の滝壺まで行ける。


満車だった宇賀渓駐車場が完全に空。
三重県の山によると4時間50分が6時間40分。
時間の見積もりが甘過ぎました。

まとめ

竜ヶ岳はシロヤシオ、稜線歩き、巨岩、滝巡りと見どころ豊富な素晴らしいお山でした。
羊の放牧と言われるほどボリュームはなくとも満足感があります。
標高差はおよそ850m、距離も長く体力を必要としますがおすすめのお山です!

この長い記事を最後まで読んでくださってありがとうございます!

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