近畿・関西

一目百万本の自然ツツジ園 大和葛城山 北尾根~櫛羅の滝

2017-07-17


大和葛城山は自然ツツジ園の美しさもあり、強く記憶に残るお山でした。
ツツジが花開くこの時期は全国屈指の人気を誇ります。
自然ツツジ園は人気山の混雑を補って余りある素晴らしさでした!

概要

奈良県御所市と大阪府南河内郡にまたがる標高959.2mの山「大和葛城山」
山頂周辺は葛城高原とも呼ばれ、ツツジが開花する5月上旬~中旬には多くの観光客が訪れる。
ツツジ園は「一目百万本」と言われ、紅・淡紅の彩りが山の斜面を染めあげます。

(「葛城高原登山MAP-御所市観光協会 」より)

主な登山ルートは2ルート。
・北尾根(葛城登山口駅 ⇒ 自然研究路分岐 ⇒ ダイヤモンドトレール ⇒ 大和葛城山)
・櫛羅の滝(葛城登山口駅 ⇒ 自然研究路 ⇒ 大和葛城山)
この他、金剛山地を縦走するダイヤモンドトレール、大阪側から登る弘川寺道、天狗谷道があります。

眺めの良い北尾根コースから自然研究路を登り、階段の多い櫛羅の滝コースを下りました。

日程 2017年5月21日
ルート 葛城登山口駅 ⇒ 北尾根 ⇒ 自然観察路 ⇒ 大和葛城山 ⇒ 自然ツツジ園 ⇒ 櫛羅の滝 ⇒ 葛城登山口駅
アクセス Googleマップで「葛城山駐車場 」を確認!
三角点 大和葛城山 二等三角点 「篠峰山」
周辺情報 葛城山駐車場 120台 1,000円
葛城山ロープウェイ 往復 大人 1,250円 小人 630円

トレッキングレポート

葛城山ロープウェイ


(9:10)
「一目百万本」とも言われるツツジが満開を迎えるこの時期の大和葛城山は大混雑!
前夜入時点でも10数台・・・この時間ともなれば当然のように駐車場は埋め尽くされています。
昨年はシロヤシオの竜ヶ岳を優先、やっと訪れました。


葛城山駐車場から葛城山ロープウェイ登山口へは徒歩3分。
階段を登り、民間駐車場を通り抜け、車道を進めばやがて到着です。


(9:15-30)
葛城山ロープウェイは大混雑ながら待ち時間は45分。
当然ながらトイレも大混雑で時間を浪費してしまいました・・・


葛城登山口駅奥の展望地からロープウェイを見送り。
しなは諦めきれないようにロープウェイを眺め続けていました。

北尾根コース


いつもは閉める鳥獣防止柵も次々と訪れる登山者へと開け放たれています。
山頂まではおよそ2時間・・・念願の大和葛城山登山が始まります!


最初は谷沿いに続く平坦な登山道。
新緑がまぶしい登山道は良く踏まれ、人気の高さがうかがえます。


(9:35)
北尾根コースへはここから右の斜面へ入って行きます。
直進すれば櫛羅の滝コースへと続きます。


山に慣れた登山者ばかりではなく、ツツジを求めて多くの観光客が殺到。
数珠つなぎの行列にしなも思わず「絶対に富士山登山とか無理!」


(9:50)
やや急な登りを越えれば15分ほどで尾根へ合流しました。
すれ違いができないところは登りも下りも大渋滞でした。


(10:00-10)
展望ベンチでは多くの方が足を休めていました。
葛城山上駅は遠く、陽射しを避けられないので先を急ぎます。


滑落の心配もないのにロープ・・・慣れていない方の補助用ですね。
しなは自分のペースで登れずに大苦戦!
足を止めながらゆっくりゆっくり高度を上げて行きます。

大和葛城山 北尾根 登山道
(10:20-25)
ベンチもないのに多くの方が休憩している理由は風。
心地良い風がここまでの疲れを癒してくれます。


多くの登山者を抜いて混雑が落ち着いてきました。
渋滞から解放され乱れたペースも元通り・・・歩きやすくなりました!


北海道から九州まで幅広く分布するマムシグサ。
有毒で特に球根は毒性が強く場合によっては死亡の危険も・・・
しかしながら、知った草花は登山においては清涼剤となります。


良く踏まれた尾根に心地良い風。
思わず駆け抜けたくなりますがしなは「ダメ!」

自然研究路


(10:35)
ダイヤモンドトレール・自然研究路分岐。
やや距離が短いものの階段の多いダイヤモンドトレールは避けて自然研究路へ向かいます。


自然研究路へ入ると登山道が一気に狭くなりました。
渡渉するまで下りが続くので駆け下りて行きます。


谷沿いの登山道はは水量豊かでカエルが元気に鳴いていました。
しなの「うるさい!」に鳴き声がピタっと止むのがちょっと面白かった!


(10:45)
北尾根「ケ」で自然研究路が分岐。
最初こそ登るものの巻き気味に進む東回りルートを進みます。


葛城山ロープウェイからの散策路らしく、傾斜も緩く歩きやすくなりました。
高度が上がって気温は下がり、新緑の若葉が陰を作ってくれて快適!


(11:20)
自然研究路からダイヤモンドトレールへ合流できます。
しかしながら、山頂を目指すには遠回り・・・そのまま自然研究路を行きましょう。


ヤマツツジに加え、カタツムリのようにおしべを伸ばした花が歓迎してくれました。
葛城高原が本番だと分かっていてもシャッターを押さずにはいられない!


葛城高原の自然ツツジ園ではこのヤマツツジが斜面に広がります。
地元では赤いヤマツツジは単体で咲くので楽しみ!


(11:35)
葛城山上駅と山頂を結ぶ遊歩道へ入りました。
疲れ気味のしなを休ませるため、葛城山上駅へ降りて行きます。

山頂遊歩道


(11:45-12:00)
葛城山上駅すぐにある葛城天神社。
葛城山上駅の自販機で冷たいジュースを買って、携行食をチャージ。


葛城山上駅から山頂へは車椅子も通行可能な遊歩道。
登山組とロープウェイ組が合流しちょっぴり渋滞気味・・・


白樺食堂前には自販機も設置されています。
ここで飲物を補給して自然ツツジ園へ向かわれる方が多くいました。


(12:10)
白樺食堂を過ぎれば葛城山頂は目前!
今回の主役は自然ツツジ園ですが、目の前の山頂を踏まない理由はありません。

葛城山頂


山名板周辺は撮影待ちの人だかりができていました。
周辺にはベンチが設置されていますが、完全に埋まっています。


(12:15)
まずは大和葛城山へ登頂です!
シロヤシオの竜ヶ岳と天秤に掛けて2年が経ち、やっとこの頂に来れました。


自然ツツジ園へ向かう中、正面に現れたのは近畿の人気山・・・金剛山。
標高1,125mと高さはないものの、いつか登りたいお山です。

自然ツツジ園


自然ツツジ園の片鱗が見えて来ました。
地元には紅紫色のミツバツツジが多くあり、ヤマツツジの群生は初めて!


鮮やかなヤマツツジを写真に収めていると、後続もそれに習って渋滞が発生。
人だかりができると対向者も加わってすごい状態になっていました。


写真の調整で苦戦する中、鮮やかに撮れた1枚。
ヤマツツジがこんなに美しいなんて初めて知りました。


見慣れた紅紫色のツツジもヤマツツジに混じれば素晴らしいアクセントに。


やがて自然ツツジ園の核心部へと入って来ました。
これが人工でなく、自然に群生している事実に感動を覚えます。


自然ツツジ園の真ん中で横になられている方々も。
いくつかウッドデッキがあるようですが、空きはなさそう・・・


この大和葛城山の自然ツツジ園に勝るスポットなんて想像が付きません。
もし、あるのであれば登りに行くしかありません。


振り返って今まで歩いて来た遊歩道の素晴らしさに驚きました。
歩いている時は上のヤマツツジに気付きませんでしたがすごい!


自然ツツジ園を満喫して、登り返して行きます。
終りかと思いきや角度を変えるだけでまだまだ楽しませてくれました。


少し前まであの中に身を投じていたと思うと寂しくなってきます。


山頂から歩いて来た散策路はまさにツツジロード。
斜面の上にはウッドデッキが設置され、多くの方々が素晴らしい眺めを楽しまれています。


ここに来て登り階段と直射日光にしなが減速。
13時を過ぎても昼食を取れずエネルギーが枯渇したようです。


「ほら!あのウッドデッキまでがんばろう!」


ウッドデッキから見下ろす自然ツツジ園も最高でした。
この素晴らしい景色を写真に収めて戻ると人だかりが・・・

山登りミュージシャン秦野貴仁さん(@hatanotakahito)がライブ中!
Twitterで繋がってはいたものの、実際に会うのは初めて。
人気曲「ヤマヤマヤマ」を一緒に歌って来ました。

白樺食堂


(13:30-50)
白樺食堂まで戻り、山菜蕎麦ときつねうどんをいただきました。
汗で失われた塩分を補給!

櫛羅の滝コース


(14:00)
下りは葛城高原ロッジ裏から自然研究路、櫛羅の滝コースを行きます。


すぐの分岐は直進が櫛羅の滝コース。
右へ進むとツツジ園の奥へと戻ってしまいます。


葛城高原の散策路と比べるとぐっと狭くなるものの
人も少なく明瞭で不安はありません。


(14:15)
やがて葛城山上駅から続く自然研究路と合流。
登山者がここから一気に増え、混雑し始めました。


櫛羅の滝コースは北尾根と同じく歩きやすい登山道です。
登山者の多くが軽装で山に慣れた方ばかりではありません。
身近なお山って良いですね。


杉の樹林帯へ入れば分岐・・・を見落としました。
自然と谷沿いの登山道へ進んで行きます。


(14:45)
二の滝は崩落のため通行止となっていました。
ちょっと楽しみにしていたので残念ですが仕方ない・・・


階段が続き、しなの足首が悲鳴を上げたので小休止。
毎回なのでマッサージやテーピングでそろそろ対策を考えなきゃ・・・


少しハイペースだったのでゆっくり降りて行きます。
足首が効かないときは踵重心を意識して!


(15:00)
葛城山ロープウェイの下をくぐれば櫛羅の滝は目前です。


(15:05)
やや急な階段を降り切れば櫛羅の滝分岐。
足に不安があるしなは滝に寄らず先行・・・残念。


(15:10)
櫛羅の滝へは数分で到着。
天竺のクジラに似ているのに由来します。


北尾根・櫛羅の滝が合流し、渋滞の中、走ってしなを追いかけました。
追いついてからはゆっくり歩いて15時20分には葛城登山口へ到着。

まとめ

大和葛城山は自然ツツジ園の美しさもあり、記憶に強く残るお山でした。
ツツジが花開くこの時期は全国屈指の人気を誇ります。

北尾根コース、櫛羅の滝コース共に良く整備され歩きやすい。
ロープウェイが山頂部まで通じており、多くの人々が訪れています。

人気山の混雑はストレスですが、自然ツツジ園はそれを補って余りある素晴らしさ。
ここでしか見られない景色が広がっています。

最後まで読んでくださってありがとうございます!

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