春先に開花し夏までに葉をつけ、あとは地中で過ごす草花をスプリング・エフェメラルと呼びます。
直訳すると「春の儚いもの」「春の一時の命」でその可憐さから「春の妖精」とも呼ばれる。
スプリング・エフェメラルとその撮影地、代表的な群生地を紹介します。
キンポウゲ科
イチリンソウ
花茎の先に一輪の花を咲かせることから一輪草。
花言葉は「追憶」、「久遠の美」
ニリンソウ
一本の茎から二輪ずつ花を咲かせることから二輪草。
春山を代表する花の一つで人気が高い。
花言葉は「友情」「協力」「ずっと離れない」
撮影地:伊吹山 山頂登山道
セツブンソウ
節分に花を咲かせることから節分草。
花言葉は「気品」、「光輝」、「微笑み」、「人間嫌い」
撮影地:藤原岳 孫太尾根
福寿草
1月1日の誕生花。新春を祝う意味から福寿草。
縁起物として古くから栽培されている。
花言葉は「永久の幸福」、「思い出」、「幸福を招く」、「祝福」
撮影地:藤原岳 孫太尾根、鍋尻山、入道ヶ岳 井戸谷
おすすめ群生地:藤原岳 孫太尾根、鍋尻山
ケシ科
ジロボウエンゴサク
三重県伊勢地方で「次郎坊」と呼ばれたことから次郎坊延胡索。
花言葉は「私を思って」、「約束」、「幸運」、「いたずら好き」
撮影地:納古山
ムラサキケマン
撮影地:納古山
メタンチウム科
ショウジョウバカマ
赤い花が中国の伝説上の生物「猩々」に、葉の重なりが袴に似たことから猩々袴。
花言葉は「希望」
撮影地:山室湿原
ユリ科
カタクリ
地下茎が栗の片割れに似たことから片栗。
花言葉は「初恋」「寂しさに耐える」
群生地が日本各地にあり、天然記念物にも多く指定される。
まとめ
山で出会ったスプリング・エフェメラルを紹介しました。
春は登山人気が高まる季節、登山の彩りに春の妖精を加えてみませんか?
美しい風景、森の濃い空気、可愛い草花、歴史ある旧跡群・・・山に存在する全てが力をくれます。
この記事がその力を感じ取るきっかけになれば嬉しいです。
最後まで読んでくださってありがとうございます!