東海・北陸

静寂に包まれた小さな独立峰 朝倉山 真禅院~大谷池

2016-12-17


朝倉山はその知名度の低さから藪を覚悟で挑みました。
歩いてみると一部を除き踏跡明瞭。
ゆっくり歩いて1時間半、南宮山を上回るお手軽なお山でした。

概要

不破郡垂井町にある257mの山、「朝倉山」
ぎふ百山や書籍にその名が出ない静かな山です。

日程 2016年11月23日
ルート 真禅院 ⇒ 朝倉山 ⇒ 大谷池 ⇒ 真禅院
アクセス Googleマップで「真禅院 」を検索!
周辺情報 真禅院 駐車場 14台
町民体育館 駐車場 100台
朝倉運動公園 駐車場 250台

トレッキングレポート

真禅院


(14:35)
朝倉山周辺は駐車場が充実。
一番近い真禅院の駐車場を利用します。
参拝者が多く、明らかに浮いた中で準備・・・

真禅院登山口


真禅院への石段脇にある扉が登山口。
参拝者が通り過ぎる中、巻かれた鎖をほどきフランス落としを解除。
場違いな空気が漂うときほど真顔での行動が大切です。

 


真禅院の周りには獣避け柵が設置されています。
このまま真禅院を一周してしまったらどうしよう・・・


分かりやすい青テープの門をくぐって尾根を行きます。
枯葉が深く積もっているけど、明瞭な登山道が続いています。


一段だけ残る丸太階段跡。
以前は整備が入っていたようですね。


整備が廃れ、倒木が阻もうとも踏跡は明瞭。


「南宮山より朝倉山の方が紅葉は綺麗だよ!」
そう聞いて来たけど、ここから綺麗になるのかな?


祠と多数の石仏が立ち並んでいました。
明瞭さの理由はこれですね・・・参道だったわけです。


参道が終わりを迎え、踏跡がぐっと薄くなります。
山頂は目前なので尾根を行けば道は外さないはず。


朝倉山は山頂部が広い・・・山頂が分からない!
踏跡を探して合流するとトンネル状に道が続いていました。


木漏れ日は写真を撮りにくくなる印象でしたがこれなら!
こちらに一直線に伸びる影が新鮮でした。

朝倉山 山頂


(15:05-15)
杉とアセビの森の境界にある山名板。
三角点がなく、広い平坦な山頂を持つ朝倉山は山頂が分かりにくく
山名板は本当にありがたい存在です。

大谷池ルート


帰路は国土地理院地図にも表記される大谷池へ降りるルート。
山名板から森の境界を西進、突き当たり左の黄色ペンキが目印です。


この傷んだ倒木は多くの人がここを通った証。
跨げる高さなので乗ると返って危ないような・・・?


尾根はどんどん痩せ、一部急なところもありました。


美しい紅葉が出迎えてくれました。
山頂で諦めたところでこのフォロー・・・さすがです!


鞍部を過ぎ、登り返して分岐を探すも見つからず・・・。
一度、鞍部に引き返して再び分岐を探します。


(15:25)
肉眼で見落としたので写真では本当に分からない・・・
中央、やや太い二本の木の左側に薄い踏跡があります。


獣道のような薄い道をトラバースすれば尾根の上へ。


国土地理院地図と外れていますがテープを確認。
この尾根で間違いなさそうです。


降り切ると国土地理院地図の破線と合流。
破線はこの尾根を左に巻いていました。


もう一段下れば谷の合流点。
ここは降りるより登る方がワクワクできそう!


砂防ダムは左岸を乗り越えましょう。


やがて林道が見えてきました。


(15:40)
大谷池前にある祠と改修碑。
駐車スペースは広いけど、道が荒れ、お勧めできません。


林道から見える大谷池はダムかと思うほどの広さ。
水量は少なく池のほとりまで降りられそうです。


ここから真禅院までは林道歩き。
幅は狭く穴もあちこちに・・・歩くには快適ですが車では控えたい。


(15:45)
大谷池にもわずかながらに駐車スペースがあります。
下りですれ違った登山者はここから登って来られたようです。


沢に沿って快適な林道歩き。
真禅院もゆっくり見たいのでここは駆け下りていきます。

大谷池登山口


(15:50)
林道ゲートは上段、中段、フランス落としの三段施錠。
いつもは二段施錠なので中段に気づかず苦戦しました・・・


道路に出ると真禅院の三重塔。車も見えています。
林道は少しあったけど、登山口と下山口が近いのは良いですね!


真禅院の本地堂が改修工事中でした。
境内の紅葉はほとんど終わりかけ・・・もう少し早く来れたら良かった。

まとめ

朝倉山は知名度の低さから藪を覚悟して挑みました。
歩いてみるとかつての参道は踏跡明瞭で迷う心配はありません。
祠から山頂までが不明瞭ですがそれもわずか。
朝倉山から南宮山への縦走路は明瞭そのもの・・・意外と歩かれているようです。
ゆっくり歩いて1時間半の南宮山を上回るお手軽さでした。

この一帯は南宮山を中心とした低山が充実。
最南端の象鼻山、今回の朝倉山、関ヶ原の戦いで徳川家康が陣を敷いた桃配山。
これらを全て単独で登頂したら縦走してみるもの楽しそう!

最後まで読んでくださってありがとうございます!

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