北アルプス

登山者憧れの名峰!槍ヶ岳 新穂高(右俣)ルート

2016-01-27


シルバーウィークは満を持して憧れの槍ヶ岳へ!
二日目は足元に雲海、頭上は雲一つない青空・・・大絶景が広がる。

 槍ヶ岳ってどんなどこ?

長野県松本市・大町市、岐阜県高山市にまたがる3,180mの山「槍ヶ岳」
天に槍を突くような形で、国内標高5位を誇る高山。
その形から「日本のマッターホルン」とも言われる。

登山ルート

(「ルート案内-槍ヶ岳山荘グループ 」より)

主な登山ルート

  • 表銀座コース( 中房温泉-燕岳-大天井岳-東鎌尾根-槍ヶ岳 )
  • 裏銀座コース( 高瀬ダム-烏帽子岳-野口五郎岳-鷲羽岳-双六岳-樅沢岳-西鎌尾根-槍ヶ岳 )
  • 上高地コース( 上高地-明神池-徳沢-横尾-槍沢ロッジ-槍ヶ岳 )
  • 新穂高(右俣)コース( 新穂高温泉-右俣谷-槍平-飛騨沢-槍ヶ岳 )
  • 新穂高(左俣)コース( 新穂高温泉-左俣谷-ワサビ平-鏡平-弓折岳-双六小屋-槍ヶ岳 )
  • ワサビ平コース( 新穂高温泉-左俣谷-ワサビ平-奥丸山-中崎尾根-槍ヶ岳 )

北鎌尾根や西穂高岳、焼岳から縦走するバリエーションルートもあり。

新穂高(右俣)コースの山行情報

日程 2015年9月21-22日
ルート 新穂高(右俣)コース( 新穂高温泉 ⇒ 白出沢 ⇒ 滝谷避難小屋 ⇒ 槍平小屋 ⇒ 千丈乗越 ⇒ 槍ヶ岳 )
グレーディング 体力度 7/10 1~2泊以上
難易度 D/E ハシゴ、鎖場などは限定的で転落・滑落の危険個所が多い
アクセス Googleマップで「新穂高温泉駅 」を検索!(高山ICより70分)
濃飛バス 平湯・新穂高線(高山濃飛バスセンター⇔新穂高ロープウェイ) 2,200円
三角点 槍ヶ岳 二等三角点 「鎗ケ岳」(亡失扱い)
周辺情報  新穂高温泉駐車場 600円(6時間毎)
 鍋平高原駐車場 600円(6時間毎)
 鍋平高原登山者用駐車場 300円
※少し離れた無料駐車場もあります⇒新穂高駐車場マップ

軌跡データ/標高グラフ

コースタイム

 活動時間
14:30

 距離
30.5 km

 上り
2,444 m

 下り
2,444 m

  • 鍋平登山者駐車場

    25 分

  • 登山指導センター

    35 分

  • 穂高平小屋

    35 分

  • 白出小屋

    120 分

  • 滝谷避難小屋

    40 分

  • 槍平小屋

    95 分

  • 飛騨沢千丈乗越分岐

    95 分

  • 千丈乗越

    10 分

  • 槍ヶ岳山荘

    115 分

  • 槍ヶ岳

  • 槍ヶ岳

    20 分

  • 槍ヶ岳山荘

    10 分

  • 飛騨乗越

    40 分

  • 飛騨沢千丈乗越分岐

    55 分

  • 槍平小屋

    35 分

  • 滝谷避難小屋

    50 分

  • 白出小屋

    25 分

  • 穂高平小屋

    40 分

  • 登山指導センター

    25 分

  • 鍋平登山者駐車場

 

 山行レポート

駐車場~新穂高ロープウェイ


シルバーウィークはお盆を超える大混雑!
鍋平登山者駐車場もまさかの満車。
道路脇のスペースに車を止めて就寝。


新穂高登山指導センターで登山届を提出。
登山届はもう3回目、慣れればそう手間でもありません。


西穂高岳でお世話になった新穂高ロープウェイを通過。

新穂高ロープウェイで行く!憧れの西穂高岳 西穂高口ルート

「 岐阜県の山」で一目で魅せられてから2年が経過。 憧れ、その為に鍛錬に励み続けた夢が今現実となる!

右俣林道


市営第一駐車場右の右俣林道に行こう。
ここにも登山ポストがある。


「ここから登山道が始まる!」と思いきやショートカット。
すぐに右俣林道へ合流します。


まるで森林浴!緑いっぱいの林道にテンション上昇!


穂高平小屋への近道も気づかず林道を直進・・・


右俣谷沿いを飛騨沢まで進みます。


宿泊もできる穂高平小屋。
小屋前の広場で休憩される方々も。
ここまで1時間林道歩き・・・一服して先を急ぎます。


白出沢直前にある奥穂高岳への登山口。
来年はここから、再来年は西穂高岳からの縦走かな?


槍ヶ岳・穂高連邦の登山道案内が分かりやすい!
3度の渡渉に2軒の小屋を越えて槍ヶ岳へ!

白出沢


水場に石のテーブル、ベンチのある白出沢。
多くのハイカーがこちらで足を休めていた。
奥穂高岳が見えるはずだけど、残念ながら雲の中。


白出沢は涸れ沢ですがせっかくだから飛石で!
・・・と思ったら対向者。飛石を譲り沢へ降りました。


白出沢を渡り、いよいよ登山道へ!
テンションを上げ、平坦な道をぐんぐん進みます。


水のないチビ谷を渡渉。

滝谷避難小屋


滝谷避難小屋。いざとなったら中で眠れます。
ここでモバイルバッテリーケーブルトラブルが発生!
一定の角度を保たないと充電できない・・・。


仕方なく滝谷を眺め、スマホを固定し充電タイム。
想定外の足止めに焦るけど、GPSログは譲れない!
滝谷からは北穂高岳が望めるはずですがやはり雲の中・・・


南沢を渡渉。槍平小屋までもうすぐ!


槍平小屋付近は木道が整備されている。

槍平小屋


槍平小屋に到着も「槍ヶ岳山荘まで5時間」と聞き絶句!
健脚だし、ヘッドランプもある・・・行ける!
遅めの昼食を取って予定通り槍ヶ岳山荘へ。


紅葉の時期が楽しみな槍平小屋でした。
帰りもここで一服しよう!


最終水場。冷たい水が美味しい!


高度が上がり登山道は秋模様へ。
一粒で二度美味しい!


千丈沢乗越。こちらを行く人影に励まされます。
「他人に甘えるな!」とばかりにガスに消えて行きました・・・


ガスさえなければもう槍ヶ岳山荘が見えても良いはず・・・
会う人会う人に「これから槍ヶ岳ですか!」と驚かれ少し不安に。


「槍ヶ岳山荘まで1時間半」と聞きテンションアップ!
互いにエールを交換し合ってラストスパート!


励ますかのようにガスが晴れ、槍ヶ岳山荘が姿を表しました。
「うぉぉぉ!」と走るものの5分も続かず。


森林限界を超え、高山らしいガレ場へ。
稜線は見えているのになかなか近づいてこない!


飛騨乗越の案内板が見えた!
もう日暮れも近い・・・歯を食いしばれ!


1時間半で槍ヶ岳山荘到着のはずがまだ飛騨乗越。
日暮れまで時間がなく焦るものの足が重い!


暗くなり始めたもののテント場が見えてほっと一息。
テントから漏れる灯りってどうしてこんなに心安らぐんでしょう?


完全に暗闇へ染まる前になんとか槍ヶ岳山荘に到着!
バッテリーケーブルトラブルのおかげでギリギリでした。


この暗闇の中、ヘッデンで槍の穂先へ向かう方々も。
ここまで来る人は皆相当な山好きばかり。
「まいったな。これは勝てないや」山荘へ入ります。

槍ヶ岳山荘


山荘はとても暖かい・・・登山者の熱気かな?
廊下にはザックがずらりと並ぶ・・・シルバーウィークは大混雑ですね。


待ちに待った夕食タイム!
温かいお茶にお味噌汁が本当に美味しかった!
ふりかけご飯もおかわりしてしっかりチャージ。
食事に満足しておやすみなさい・・・


ぐっすり眠って気付けば朝食タイム。
夕食をたっぷり食べたのに朝からおかわり2杯。
疲れは残るけど、気力は充実・・・悪くない!


大部屋に戻り、荷物を整理して出発!
昨夜は2枚の布団に3人で眠りました。
布団1枚に2人のところもあったそうです。運が良かった・・・


槍ヶ岳山荘を出ると雲海が飛び込んできました!
小さいけど富士山もくっきり!


槍の穂先へは一目で分かる大渋滞。
ひどい時は3時間と聞いたけど、これはひどいんじゃ・・・

槍の穂先


槍ヶ岳山荘からは続々と人が出て、それぞれ方向へ。
槍の穂先への行列はどんどん伸びて行きます。


山頂はすぐそこなのに一向に進まず・・・
あまりの動きのなさに腰を下ろす方々も。


大喰岳、中岳、南岳。その右には焼岳も。
時間が許せば南岳経由で下山したいがこの混雑では・・・


アルプス一万尺で知られる小槍。
小槍の上ってそこまで辿りつける気がしない!


90分掛けてやっと梯子へ。
次の梯子を越えれば山頂だ!


見た目は崖登りですが、さほど難しくはありません。


山頂が混雑し過ぎないよう降りた人数だけ登って行きます。
数分後、「どうぞ!」と上から声が掛かる。
この梯子を超えれば憧れの頂がそこに!


地元の里山から始めて2年4ヶ月・・・
登山者の聖地、槍ヶ岳の頂に立ちました!
初の山小屋泊も相まって感動!


槍ヶ岳山荘に奥丸山、笠ヶ岳、その奥は白山だ。

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西鎌尾根。鈴鹿の鎌尾根が可愛く見える雄々しさ。


夢の槍・穂高縦走に挑めるのはいつになるだろう?
例え定年後でもいつかはやりたい・・・
中央右隅には焼岳、その奥には乗鞍岳だ。


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槍の穂先の絶景を楽しみ後続に席を空ける。
上から見下ろすと中々の高度感!


槍の穂先へは登り2時間、下り20分。
ピークは過ぎ、待機の列は短くなってきています。
絶景に目を奪われていたら1時間・・・そろそろ帰らなきゃ。

凱旋


正面に笠ヶ岳を見据えて駆け下りる!
登って来るハイカーとエールを交換も忘れずに!


振り返ると昨日の濃霧が嘘のような青い空。
槍ヶ岳が笑顔で見送ってくれているようです!


2時間で槍平小屋。槍平カレー(900円)で昼食タイム。
スマホを充電しながらたっぷり90分休憩。


白出沢の水場で一息ついて・・・
ここまで自転車で来る方もいるようです。賢い!


林道は走ったり歩いたりを繰り返し、16時25分に到着!
ここに至っても後ろ髪が引かれます。
憧れの槍ヶ岳が終わっちゃう・・・また来るよ!

白山、西穂高に続き、年内目標の槍ヶ岳も無事踏破できました。
期待を裏切らない槍ヶ岳の堂々とした風格に期待以上の眺望。
初めての山小屋泊はプライベートスペースの少なさにはびっくり!
掛けた労力以上の驚きと感動が待っていました。
これだからお山は止められる気がしませんね!

最後まで読んでくださってありがとうございます!

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